‘小よく大を制す’という理想は結構だが・・・・・

 約4時間にも及ぶShingo-Ringoさんとのスポーツ談義だったが、まだまだ
話したいネタは多かったものの時間切れとなり翌年に持ち越しとなっている。

 Shingo-Ringoさんとのスポーツ談義のテーマになっていたのが‘小よく大を
制す’的思想に日本人は縛られているという事だ。

 開幕まで1ヶ月をきったサッカー南アフリカW杯だが岡田ジャパンに対する
評価はコチラでも辛辣で、岡田武史監督が大型FWではなく小回りの利く
小型FWでかき回す事を選択しているのを槍玉に上げている。

 つまりオランダやデンマークといった大型選手が揃っているチームを相手
に小型選手ばかりで太刀打ちできるのかというのが最大の課題で、レベル
の低いアジア最終予選で日本の小型FWはオーストラリアから1点も取れず
得点を挙げたのはDFの闘莉王だった。

 ‘鈍重な大型選手より俊敏な小型選手’という思想はバレーボールでもあるが、日本の(特に女子)バレー界は俊敏な小型選手をありがたがり大型選手
に冷淡な歴史が長い。
 ところが俊敏な小型選手で固めて金メダルを獲得したのは64東京五輪の
大松時代のみで、72ミュンヘンの松平ジャパンや76モントリオールの山田
ジャパンは大型選手をスタメンに3人以上擁していた。

 そして松平康孝氏は当時‘俊敏な170cm台後半の選手が何年かけても
190cm台にするのは無理だが、190cm台の選手をトレーニングすれば
180cm台前半ぐらいの動きにはできる’と確信し‘大きいだけ’と言われて
いた大古誠治を抜擢し、これがミュンヘンの金獲得には必要不可欠な選手と
なった。

 また‘ゴッドハンド’故・大山倍達氏は‘技は力の中にあり’
言っていた。
 つまりフライ級の選手ではヘビー級の選手に勝てない、勝つにはミドル級
ぐらいはないと いくら技が優れていてもダメだという事だ。

 そこで最近のスワローズのように外人選手以外はホームランを打てそうも
ない打線は批判されず、ジャイアンツのようにホームラン打者を揃えた打線
は‘小回りが利かない’などと批判の対象になるというのも‘小よく大を制す’
思想の流れを汲むものだろう。

 小さくても俊敏な選手を揃えるのは結構だが、鈍重ながらも大きな選手を
も入れてバランスを取らないと大型選手の多い欧米には勝つのは難しい
だろう。

 問題はマスゴミが‘小よく大を制す’思想を極端に評価し過ぎている事だ。

 こういった固定観念を払拭しない限り日本のスポーツ界の
進歩はないだろう。 

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