国枝慎吾氏の国民栄誉賞授与は素晴らしい

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/sponichi-spngoo-20230204-0069

　昨日の新聞に車いすテニス男子世界ランキング1位で、先月現役
引退を表明した国枝慎吾が国民栄誉賞を授与される方向らしい。

　国枝慎吾といえば車いすテニス男子の第一人者でグランドスラム
4大大会でシングルス28勝&ダブルス22勝の通算50勝を誇り全豪11
回・全仏8回・全英1回、全米8回の優勝だけでなく、パラリンピッ
クにも04アテネから20東京まで5大会連続で出場しシングルス3個&
ダブルス1個の金メダルを獲得している。

　こういった素晴らしい実績を持っているし1月に現役を引退した
のだから国民栄誉賞という声が出るのも当然で、パラスポーツ界を
代表するスーパースターだから‘パラスポーツ全体の普及と発展に
極めて顕著な貢献をし広く国民に夢と感動を与えた’というのも納得
できる。

　どうしても日本では通常スポーツとパラスポーツを別物として捉
える傾向が強いのだが一昨年の東京パラリンピックの中継があった
りして、オリンピックに勝るとも劣らないレベルだと多くの国民が
実感しただろうと思う。

　昨年引退を表明した男子テニスの世界ランキング1位最長連続記録
237週を誇るロジャー・フェデラーが以前、日本の記者から‘なぜ日本
にはあなたのような選手が出てこないのか？’と聞かれ‘日本には国枝
慎吾がいるじゃないか’と答えたエピソードがあるぐらい海外ではパ
ラとの垣根は低いようだ。

　ちなみに以前から記しているように一昨年暮れから昨年1月20日ま
で脳幹出血で入院したのだが、左側がマヒしたため当然移動には車
いすを使用していた。

　ICUを出た翌日の12月28日から1月9日ぐらいまでの2週間近い間
だったが、車いすを操るだけでも腕力を含めた力がいるわけでパラ
リンピックの選手達の凄さを実感したし特に国枝慎吾の偉大さを思
い知ったのを昨日のように思い出す。

　国民栄誉賞は王貞治をはじめ多くのスポーツ選手が受賞している
のだが、パラスポーツの国枝慎吾が受賞するのは意義深い事だと思
うのだ。