憐編から登場するのが野々宮瑞生。
TLTで被害者の記憶を消すメモリーポリス(M・P)の隊員として憐編から登場
している。
MPといえばビーストから襲われた生存者の記憶を消すという これまでのウル
トラなどでは馴染みのないチームで、特に姫矢編を見ていると任務を遂行する
ためには手段を選ばない組織というイメージが強い。
EP25のラストでウルティメイトバニッシャーのデータが消去されていたのが
判明し‘組織の中に敵のスパイがいる’という疑惑が出た直後にビーストが
出現し、M・Pのメンバーも出動していた中に これまでは登場してなかった瑞生
の姿を見つけたので‘見慣れない隊員がいるな’という感じだし‘スパイは この
新人?’という雰囲気があった。
ところがビーストが現れた現場で瑞生は記憶を消去した人達に対し、悪夢が
二度と蘇らないように祈っていたので冷徹な組織のメンバーにしては珍しい
キャラだなと思っていた。
後から分かるのが瑞生は最初の任務で記憶の消去に失敗していた。
その任務というのがノスフェル編で両親を殺害された生き残りの山邑理子だった
というのが意味深だし、ビーストへの怒りに任せて重傷を負わせた孤門と両親を
殺害させた当事者の溝呂木の再登場に繋がるのだから凄い話だ。
そういう意味では瑞生が理子・孤門・溝呂木の3者を繋ぐ役割を果たしている。
一方で第3のデュナミストである憐の監視任務をリーダーの首藤沙耶からでは
なく松永管理官から与えられて憐の監視を始めるのだが、こちらは憐から
あっさりと正体を見破られてしまう。
‘何をするにも真剣で、ちょっとドジ。
でも その娘の目はいつも世界を真っ直ぐ見つめている’
と憐が見事に瑞生の事を言い表していた。
こうして憐と絡む事で単なるスポットキャラではなく斎田リコ・佐久田恵に続く
第3のヒロインになるのだった。
ちなみに斎田リコと佐久田恵は民間人だが、ネクサスでは初の組織側のヒロイン
でもある。