ミラーマンの放送開始が1年早ければ・・・  

 先日1周忌を迎えた石田信之氏が演じたミラーマンは、ウルトラ
以外の円谷作品では代表的なものだが少しばかり‘IF'を…

 ミラーマンの特徴は二次元人の父と地球人の母との間に生まれた
ハーフで父はインベーダーとの戦いで命を落とし、母は生まれたば
かりの京太郎の身を案じ御手洗博士に預けて行方不明になっている
という設定で父を殺したインベーダーが密かに地球侵略工作を行っ
ているというもの。

 そして京太郎の育ての親・御手洗博士はインベーダーの暗躍を見
破るための組織・SGMを設立し、自宅の地下に本部を設営している
といったウルトラとは毛色の違う世界を目指していた。

 ミラーマンが変身して戦う敵は人間体のインベーダーが宇宙船か
らの光線を浴びて正体を現すという設定で、これは第1クールでの
特色だったし それゆえアイアンやキティファイヤーにマルチなど
序盤に登場した敵キャラが再登場するというのも納得できるもの
だった。

 それが2クール目からはインベーダーが操る怪獣が襲来し激しさ
を増すインベーダーの攻勢にSGMも3機が分離合体する戦闘機・
ジャンボフェニックスを開発して投入するなどのテコ入れが入り
ウルトラ系との差別化に失敗した感が強い。

 これは放送開始当初から裏番組にシルバー仮面がOAされており、
途中からはアイアンキングになるなどヒーロー番組ブームに入って
しまったため視聴率を稼ぐための方向性に舵を切った形になった。

 そのおかげで今でもウルトラ以外での代表的な作品にはなって
いるものの当初の設定からは離れてしまった感はぬぐえないわけ
で、それを考えるとミラーマンの放送開始が1年早ければどうなっ
ていたかと思ったりする。

 1年前だと帰ってきたウルトラマンも始まっておらず1月から宇
宙猿人ゴリが始まっていたわけだが、ゴリも当初は他のヒーロー
作品とは一線を画した内容で第2期ヒーローブームが始まった頃に
なると独自色が薄れている。

 つまり帰ってきたウルトラマンや仮面ライダーの開始前に作られ
れば視聴率は保証できないが、とりあえず独自色溢れる内容に徹し
やすいのでジャンボフェニックスも登場しない作品になったかもし
れないと思ったりする。

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