川口和久の通算100勝目生観戦から30年

 今から30年前の昨日91年6月16日は初めて広島市民球場で、
カープージャイアンツ戦を観戦した日である。

 その1ヶ月程前に蒲田時代の大学生の友人Wクンから電話が
あり‘6月16日に野球見に行きましょう’というのでスケジュール
を調べたところ、平和台のホークス戦はないので返信を迷って
いたところ広島市民球場のカープージャイアンツ戦なのだ。

 まさかの展開に理由を尋ねると地元の広島に週末帰省すると
の事で、月曜日は午前の授業があるそうだから断れなくなった。

 というワケで予想外の広島日帰り観戦を行う事になり新幹線
で小倉から広島駅に向かい、到着後に路面電車に乗り原爆ドー
ム前で降りてWクンと合流し外野自由席チケットを購入する。

 これまで私が球場で観戦する場合は平和台ではライオンズOR
ホークス戦でいずれもホーム状態だったし、ジャイアンツも基
本的にアウェーのはずの神宮や横浜でもアウェー感はないので
初のアウェー体験だったのだ。

 基本的に広島ではナショナリズムが強いのでビジターチーム
の応援席はレフトの一部で、他は全てカープの応援一色なのを
TVなどで実感していた。

 入場してジャイアンツのバッティング練習を見ていたら村田
真一がポンポンスタンドに放り込んでいたのでカープファンが
‘試合で打ってみろ!’とヤジを飛ばす。

 まさしくジャイアンツファンはレフトスタンド上段の一角に
しかいないし、スタメンに合わせたジャイアンツのヒッティン
グマーチを流していたらカープのヒッティングマーチにかき消
される。

 試合はカープ・川口和久とジャイアンツ・宮本和知の先発で
始まり1回表にジャイアンツが先頭の川相昌弘が歩いて西岡良洋
が送るものの駒田徳広&原辰徳が凡退、その裏にカープは1アウ
トから2番の前田智徳が3塁線を破って2ベースとし3塁に盗塁を
しかけるとキャッチャー村田の悪送球であっさりと先制。

 以後ジャイアンツはランナーを出すもののタイムリーが出ず、
カープは中盤以降1点づつ着々と得点し4-0で川口の通算100勝
目を生で見る事になる。

 第三者的な目で見ると川口の通算100勝目を見る事ができたの
でラッキーと思わなければいけないが、わざわざ広島まで行って
ひいきチームの負け試合を見るのは辛いものがあった。

 こうして広島まで日帰りした経験で2年後にはJリーグとプロ野
球のダブル観戦経験をする事になるのである。

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