昭和怪獣の残り香がある火炎怪獣フレムラー

 昨夜BS-11でOAされた電光超人グリッドマンに登場したのが
火炎怪獣フレムラーで、その名の通り口から3万度の高熱火炎を発
射して あらゆる物を焼き尽くす。

 電子レンジのコンピューターワールドに侵入しマグネトロンを暴
走させ使用していた ゆかを爆殺しようとするのだが、ここで疑問に
思うのはコンピューターワールドのマグネトロンを暴走させるのに
3万度の火炎が必要なのかという事。

 こういった突っ込みが出るのも柳田理科雄氏の著書・空想科学読
本の影響もあるだろうが、グリッドマンは93年の作品なのに対し
空想科学読本は96年の出版だから仕方ない面もあるだろう。

 まぁフレムラーの火炎は3万度だが昭和作品であるウルトラマン
に登場した灼熱怪獣ザンボラーは全身から10万度の高熱を発して
周囲の物を焼き払っていくし、ジャミラが口から100万度の火炎を
発射するなど数字が一桁違うわけである。

 ゼットンに至っては口から発射する火の玉は1兆度というのだか
ら凄まじい威力だが、これらのデータは後付けであって劇中で語ら
れるのではない。

 当時は怪獣は大きくて凄まじいものだからウルトラマンや怪獣の
データもアバウトなものでMATアローの速度がマッハ7でマッハ
3で飛ぶウルトラマンのマッハ3よりも速い事になっていたし、人
造人間キカイダーが乗るサイドマシーンなども‘マッハの速さで突
っ走る’と歌われているように大き過ぎる数字が平気で使われてい
たのだ。

 グリッドマンが製作された93年は昭和の流れをまだ引きずって
いたわけだから、フレムラーが3万度の火炎を発射するといっても
多くの視聴者はそこまで違和感を感じなかったのではないか。

 こういうヒーロー作品で語られるデータの数字に夢を感じていた
昭和に対し、平成ではリアルさが追求され始めて派手すぎる数字に
突込みが入るようになったという事になるのだろう。

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