強化試合でタイブレークを経験していてよかった

中田 死闘4時間46分V撃 侍初3戦連発&大会史上初タイブレーク締め

 昨日行われたWBC2次ラウンド初戦のオランダ戦は延長11回
タイブレークの末、日本が中田翔のタイムリーで挙げた2点を
守り切り8-6で勝つという価値ある勝利だった。

 昨日のオランダ戦では日本代表がWBCで初めてタイブレークを
戦った記念すべき一戦になるわけだが、やる前は日本が先攻だと
いう事でTV解説の古田敦也らも‘日本が不利’とコメントして
いた。

 しかし先述したように鈴木誠也がバントで送り中田の2点タイ
ムリーが飛び出して2点リードを奪った事から、その裏のオラン
ダの攻撃を凌いで勝ったのだが考えてみるとオランダとは昨秋に
行った強化試合で9-8&12-10で連勝した経験があったわけだ。

 もともと日本ではタイブレークに関しては草野球でしか行われて
いない事から否定的な意見が殆どなのだが、海外では引き分けと
いう概念がないため決着を付けるためにはという条件付きで容認
されているようだ。

 つまり日本はタイブレークで決着を付けるぐらいなら引き分け
OR再試合という形に拘るのに対し、海外では野球という競技には
引き分けなどありえないという考えからスタートしているわけで
恐らくこのシステムはDHなど同様に認知されていくだろうし最終
的には日本も受け入れる必要があるだろう。

 そういうワケで日本はタイブレーク自体を嫌うのでタイブレー
クの試合を体験する事がなかったら昨日の試合などヤバかっただ
ろうが、幸いな事に昨年11月12日&13日に奇しくもオランダと行
った強化試合で2試合連続でタイブレークを戦っていた。

 1試合目は日本が後攻で表の攻撃を0に抑えてサヨナラ勝ちした
のに対し、2試合目は先攻の日本が4点を挙げオランダの反撃を
2点に抑えて逃げ切っていたのだが当時のマスコミの論調は批判
的で‘格下のオランダごときにタイブレークにまでもつれ込む
とは’というものだった。

 しかし強化試合というのは勝敗以上に あらゆる展開に対処で
きる準備をする試合なので、昨秋のオランダ戦が圧勝続きならば
タイブレークの体験なしで臨まなければいけなかったわけだか
ら今となってはオランダとのタイブレーク2連戦は貴重な経験
だったのではないか。

 

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
価値のある1勝 (GOSIN)
2017-03-14 00:51:33
確かにタイブレークを経験したのは大きいですね。

日本人受けしそうにないルールですが、大会で使われている以上、戦い方を知る必要があり、その経験があったからこそオランダ戦を勝ち切れたのだと思います。

キューバ、イスラエルとまだ苦しい戦いが続きますが、頑張って欲しいですね。
 
 
 
違った野球 (野球好きな2児のパパ)
2017-03-15 13:36:50
突然のコメント、失礼致します。

タイブレーク制度もそうですが、球数制限とか、野球なんだけど、いつもと違う野球に違和感もありますが、日本代表の連勝が続き、嬉しい限りです♪
 
 
 
経験は大事ですね (こーじ)
2017-03-15 21:29:16
>GOSIN様
 日本人はルールは厳守するものという意識が強いのでタイブレークのようなシステムを嫌がるのですが、ルールとして存在する限り適応する必要があるのですから勝ってから意義を申し上げればいいと思います。

 そういう意味で勝って行く事が大事ですね。
 
 
 
いらっしゃいませ (こーじ)
2017-03-15 21:32:28
>野球好きな2児のパパ様
 いらっしゃいませ、初めまして。
 よろしくお願いします。

 海外的にいえば引き分けを作る事自体がベースボールの意義から外れているので、タイブレークをしてでも決着を付けるべしという発想なのでしょうね。

 球数制限も日本の方が投手への依存度が高いので違和感を感じるという考え方もありますからね。

 どんなシステムでも勝てるのが大事だと思います。
 
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