‘宇宙拳法の使い手’という発想は悪くなかったが

 40年前にOAされていたウルトラマンレオは当初 光線技を使わずに
キックなどの打撃技で倒すという設定になっていた。

 前作のタロウが派手な光線技を使いまくっていただけに その対極
を目指したのだろうしオイルショックの影響やブルース・リーのカン
フーブームの影響などもあるだろうが、これはウルトラヒーローの魅
力を損なう結果になってしまった。

 巨大ヒーローがキックを決め技にしたといえばミラーマンのミラ
クルキックがあり、この成功例がレオキックを当初の決め技にした
のではないかと推測する。

 ただキックなどの打撃技を決め技にするのは仮面ライダーなどの
等身大ヒーローの方がポピュラーだし、見慣れている事からレオの
場合は見劣りがしてしまいアトラクションショーのようだった。

 それを考えるとセブンのハンディショットや手裏剣光線のような
敵の出鼻を挫くような光線技でも最初に使い、通用しないのでレオ
キックを使用というパターンのストーリー展開にして置けば‘光線
技を使わないヒーロー‘というレッテルを貼られずに済んだのかも
しれない。

 いくら宇宙拳法の使い手とはいえ巨大ヒーローならではの光線技
を全く使わないというのは、巨大ヒーローのアドバンテージを放棄
する事になるわけだから少しぐらいは光線技を使用させるべきでは
なかっただろうか。
 

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