市民ランナーの快挙は実業団の駅伝偏重の報い

市民ランナー川内の快走で実業団形無し 陸連幹部も一喝(夕刊フジ) - goo ニュース

 2月27日に行われた東京マラソンで公務員で市民ランナーの川内優輝が
2:08:37で日本人トップの3位に入った事が終了から2日後の今日も話題に
なっている。

 当然のように川内を賞賛する一方で実業団のランナー達の不甲斐なさが
目立ち、陸連関係者達も激怒しているようなのだが選手達だけを責めるのは
筋違いも甚だしい。

 そう、これは駅伝にばかり うつつを抜かしている実業団の姿勢こそ責められ
なければならない。

 08年の8月に行われた北京五輪で2時間6分台を叩き出して金メダルを獲得
したサムエル・ワンジルは これを機会に勤めていた日本の実業団を辞めたの
だが
‘マラソンの練習に集中したいので会社を
辞める。
会社だと駅伝の練習ばかりやらされるから’
と言ったのが記憶に新しい。

 まぁ駅伝を主催している新聞社は見事に このコメントを無視
したのだが・・・・・

 ワンジルは仙台育英から実業団入りしたので箱根を走ってない。
 にも拘わらず実業団では‘駅伝の練習がマラソンに役立つ’という迷信から
駅伝の練習を強要させられていたのがよく分かる。

 陸連関係者は川内の快挙に対して‘川内は時間を作り お金をやりくりして練習
しているのに、実業団の中には のうのうと飯を食っている選手が云々’
と実業団の選手達がプロのような言い草だがしょせんは会社から給料を
貰っている身だから駅伝に力を入れようとする会社の方針には
逆らえないのだ。

 そういう事情は無視して選手だけを責めるのは あまりにもアンフェアだ。

 個人的に川内の快挙には拍手を送りたいが出場が決まった世界陸上で どこ
まで活躍するかは未知数だし、賞金レースで生計を立てているプロのランナー
相手では厳しいだろうと考える。

 陸連関係者も振るわなかった実業団の選手に文句を言うなら
‘会社を辞めてプロになって賞金レースで
生計を立てろ’
と言うべきだろう。

 

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