Episode 24:英雄 ・ヒーロー

 いよいよ姫矢偏のクライマックス。

 復活した姫矢ウルトラマンが終焉の地で溝呂木メフィストと最終決戦に臨む
という血沸き肉踊る展開で、Ep18ぐらいからの陰鬱な展開は このために
あったのかと思わせるようなEpだ。

 そしてOPで使われている‘英雄’がピッタリとシンクロするのである。

 敗れて磔にされたウルトラマンを見て呆然としている孤門に
‘そう 取り乱すな、相変わらず女々しいヤツだ。
 ウルトラマンの敗北はこれから始まる聖なる儀式のプロローグ
に過ぎない’
と溝呂木から勝ち誇ったような連絡が入る。

 孤門は いきり立つが恵を人質に取られているだけでなく、一瞬のスキを
つかれてストライクチェスターとδ機はクトゥーラの触手に絡め取られた。
  そしてウルトラマンの体を闇の波動のツタが覆い始める。
‘あのツタがウルトラマンの全身を覆いつくした時に姫矢の命の
光は完全に消え失せ、その瞬間ヤツに同化していた光は この
終焉の地に解き放たれオレはその光を奪い無敵の超人となって
世界を思うままに動かす。
より高きもの、より強きもの、より完璧なるものとして!’

 と笑うのだった。

 そして闇の特殊波動波が地上にも影響を及ぼしていたのだ。
‘溝呂木の儀式が黙示録の実践だとしたら秩序は確実に崩壊する。
 でも光は完全にその輝きを失っていない’
 とイラストレーターは呟くのだった。

 何とか絡め取られた触手から脱出するべくナイトレーダーは使用可能な
武器を撃ち込むが怒ったクトゥーラから振り回される。
 溝呂木は凪を仲間に引き入れるのを諦めてないようで地面に叩きつけよう
としたクトゥーラに‘まだ殺すな’と指令を出すが、これが命取り。
 振り回されながらδ機を掴んでいた触手を凪が撃ち抜いてδ機が脱出に
成功すると、δ機もクァドラブラスターでストライクチェスターを掴んでいた
触手を撃破し両機とも脱出に成功しハイパーストライクフォーメーションに
移行してウルティメイトバニッシャーを浴びせクトゥーラを消滅させた。

‘砕け散れ~’
 やはりオーバーレイシュトロームと同等の威力を持つウルティメイト
バニッシャーの威力は凄い。

 着陸したナイトレーダーは溝呂木を取り囲むが超人的な動きに翻弄され凪
以外は倒される。
 しかし凪と溝呂木は同じタイミングで互いに銃を喉元に突きつけていた。
 あくまで凪を仲間にしようとする溝呂木に対し凪は
‘ビーストになり果てた男が、仲間になるぐらいなら死んだ方が
マシよ’
と反発。

 凪に自分と同じ資質を見ていた溝呂木は、あくまでビーストを憎む凪を
理解できなかったのか。 
 

 やがて溝呂木はダークエボルバーでメフィストに変身、ナイトレーダーは
ディバイトランチャーを撃ち込むが通用しない。
 孤門は倒れている恵を救出しようとするがメフィストの攻撃で吹き飛ばされ
て失敗し、やむなく全員チェスターに搭乗して反撃する事に。

 姫矢は意識の中で再びセラと会っていた。
‘素敵な写真撮れた?’

‘オレは人が生きる姿、その意味を撮りたかった。
だがオレが撮ったのは人々の死の瞬間だよ、最低だ。
 オレは君に導かれ光の力を得た。
 そして誰かを救うために戦い続けた、力を与えられた事を
それがオレに対する罰だと思ったから。
 ボロボロに傷つき1人孤独に死んでいく事がせめてもの罪
滅ぼしに違いないとでもそれも終わった’

 ‘准、その力は罰なんかじゃない。
 あなたに与えられたその光は長い時を越えて多くの人達に受け
継がれて来たの。
 その光を得た人達は時には大切なものを失いながらも必死で
戦ってきた’

‘その光がオレに’

‘そう准は選ばれたの、その光の継承者として’

‘でもオレにそんな資格があるのか、オレは君を・・・・’

 ‘私准の写真が好きよ。
准は撮ってくれたわ、私がこの世界に生まれ生きていた証を
 私は嬉しかった初めて世界が輝いて見えた。


 准と出会えて本当によかった。


 ありがとう守ってあげてね、大切な人達を

 その力で’  

 その頃ハイパーストライクチェスターはメフィストにウルティメイトバニッ
シャーを浴びせてダメージを与えるがクトゥーラのように消滅させられず、
反対にダークレイフェザーを受けダメージを被る。

‘オレは今度こそ守ってみせる、この光で。
それがオレに与えられた使命だ’

 エボルトラスターが輝くとエナジーコアに光が灯り、闇の波動のツタを打ち
破って復活。

  だが復活したとはいえ目の光は消えたままだし、弱々しく辛うじて立って
いるに過ぎない。
‘力とは他者を支配し圧するためにある、それに気付けぬキサマ
がオレに勝てるはずがない’
とメフィストは呟きながらウルトラマンにパンチとキックで吹っ飛ばす。

  そこへ復調したハイパーストライクチェスターからウルティメイトバニッ
シャーが発射されるがダークレイフェザーで相殺される。
 こうしてウルティメイトバニッシャーは残り1発となるがイラストレーターから
の指示は意外にもウルトラマンのエナジーコアにエネルギーとして撃ち込む
事だった。

‘孤門、この1発をお前に託す’

という隊長の言葉に孤門は、かつて姫矢から助けられた事を思い出しながら
狙いを定め

‘立て、ウルトラマン’

と言いながらエネルギーを撃ち込む。

  エナジーコアを直撃しウルトラマンはもんどりうって倒れ失敗か?と思った
瞬間ウルトラマンの体は光に包まれ目にも光が戻る。
 そしてジュネッスにタイプチェンジ。

 ‘この力は決して希望を捨てない人々のためにある、それに
気付けぬお前が勝てるはずがない’
とメフィストが発射したハイパー
メフィストショット7連発をスピルレイジェネレードで撃ち返す。 

 やがて壮絶な空中での肉弾戦が始まるが、メフィストが地上の恵に向けて
撃ったダークレイクラスターを地上に降り立ちサークルシールドで防ぐ。

 恵の前に立ちはだかりサークルシールドでしっかり守っているシーンは
カタルシス満点で、恵も頼もしそうだ。


 更にメフィストが2発目のダークレイクラスターを放つ寸前にナイトレーダー
の放った全ミサイル攻撃で妨害される。
 そしてダークレイシュトロームとオーバーレイシュトロームが衝突し、炎の
中でウルトラマンのパンチがメフィストを捉え消滅させ爆発の中でウルトラ
マンも消えた。
 隊長は敬礼で見送るが、孤門の前に光が降り注ぎ姫矢が現れた。

‘孤門、光は絆だ。


誰かへ受け継がれ再び輝く’

 

  その言葉だけを残し姫矢准は消えた。

 

 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
はいはい…… (柴田真紀)
2010-03-20 01:26:35
 本放映は泣きながら見ました(笑)。

 その後の復活は、結局最終回までなかったわけだし。

 『ネクサス』は、もっとサイドストーリーを見せて欲しい作品ですね。
 どーせ(苦笑)マニアしか見ないのだから。
 
 
 
そういえば (こーじ)
2010-03-20 23:48:37
>柴田真紀様
 そういえば最終回で孤門を激励し、カメラバッグを肩に下げて歩くシーンぐらいしかないですね。
 これ以降の姫矢の出番は・・・・・

 本来なら鳥:バードで憐との競演があったようですけどね。
 
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