ホークス・斉藤和己リタイア

　ホークスのエース・斉藤和己が肩の疲労からリタイアして
前半戦は、ほぼ絶望だそうで。
　地元のスポーツ紙には1面でデカデカと載っていた。
　これを見たとき驚くよりも‘やっぱり’という感じだった。
　そもそも斉藤和己は95年の1位入団だが2年目の97年にルー
ズショルダーが判明し打者転向を奨められ98年には肩の手術
で長期リタイア。
　01年には前年せっかく5勝を挙げたのにまたしても右肩痛で
リタイアするなど肩に不安がある投手というのがよく分る。
　昨年もオフに右肩炎症が判明し日米野球も辞退する事になっ
ていたのだ。だから今年の斉藤は暖かくならないと厳しいだろ
うと思っていた。
　ところがマスコミは前年に松坂に負けないピッチングをして
いたので松坂不在の現在‘パ・リーグを代表するエース’と呼ば
れていたのだ。
　ただ松阪がMLBに行ったので‘斉藤も’と騒いでいたが斉藤は
‘MLBとは登板システムが違うから行く気はない’とピシャッと
言っていた。
　これはMLBは中4日で120球前後というシステムだが斉藤は手術
経験があるので中6日がベスト、その代わり登板すると150球か
ら200球近く投げても大丈夫なのだ。
　これを考えると斉藤のスタイルがMLB向きではない事がよく分
るだろう。
　結局昨年のレギュラーシーズンからプレーオフにかけてフル回
転していた勤続疲労からきた肩筋肉疲労と思われる。
　もとを正せば昨年のホークスのピッチングスタッフは和田が故
障勝ちで新垣はムラが大きいし、杉内は前年の好調がウソのよう
に絶不調なのだ。
　これで斉藤和己に対する負担が一気に増えているのがよく分る。
　タイプ的に意気に感じて投げるタイプなので自らの疲労をおして
登板したのが容易に想像が付くのだ。
　ただイマドキの野球で投手が試合の鍵のほとんどを握る事はあり
えない。やはりホークスの強力打線を解体してしまった元社長であ
る・人間のクズの暴挙が差し金になっていたのは大いに想像が付く
のだ。
　今だに人間のクズの負の遺産は健在である。