ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
話題性だけの世界戦が流れて一安心
先日 某スポーツ紙のサイトにWBC:Sフライ級王者の佐藤洋太が東洋太平洋
王者の赤穂亮を相手に2度目の防衛戦をする事が決まったいう記事が載っていた
ので、赤坂TVが画策していると言われていた大晦日に行われるボクシング世界
戦で佐藤洋太の挑戦者に井岡一翔とのミニマム級タイトル統一戦で敗れた元
WBAミニマム級王者・八重樫東を選んでの防衛戦が正式に中止になった形だ。
もともとこの世界戦はWBCが難色を示しいたようだが、いかにも視聴率第一
主義で話題になればOKというTV局や その局絡みのボクシング関係者の発想
だと呆れてしまう。
たしかに八重樫は井岡戦では実力以上のものを発揮して食い下がったのは
認めるが何とか言いながら世界戦で勝ったのは昨年10月のタイトル奪取試合
のみで、それも普通に戦えばポイントアウトして完勝できる相手に正面から
‘肉を切らせて骨を絶つ’的な壮絶な打ち合いの末の勝ちだった。
井岡に判定負けして体重面の事を考え階級を上げるという選択にしたので
八重樫がやるべき事は せめてフライ級あたりでの再起戦。
大晦日は時間枠が長いので井岡メインの試合の前座で再起戦をやればインパ
クトが強いし、上の階級での井岡との再戦へのデモンストレーションになる
だろう。
にも拘らず一気に3階級上の佐藤に挑戦など、しかもSフライで1試合も戦わず
再起即世界戦は いくらなんでも無茶だし、井岡との再戦という黄金?対決も
不可能になる可能性が高いのだ。
77年6月に触沢公男がWBCフライ級王者のミゲール・カントに挑戦し頑張った
もののフルラウンドに亘って打たれ続けて甚大なダメージを負ったにも拘らず
再起戦も挟まずに78年1月2日にWBAフライ級王者のグティ・エスパダスに挑戦
して7RTKO負けし その時に負った目の傷が原因で引退に追い込まれた事が
あった。
今回の佐藤-八重樫戦が大晦日に実現していたら触沢と同じケースになる可能
性が高かったので中止になってよかったと思う。
それにしても・・・である。
そもそも世界タイトルマッチとは世界一を決めるものであって世界タイトルを賭け
て日本人最強を決めるというのはよほどの事がない限りはやるべきでなく、世界
タイトルが日本タイトルと変わらない価値に貶められるものだ。
赤坂TVや大橋ジムは そういう見た目だけはハデで空辣な世界戦を組むよりも
フェルナンド・モンティエルのような他の団体の世界王者でも連れて来て井岡や
佐藤らと対戦させる事の方が よほど健全だし、おりしもボクシングファンは敗れは
したものの西岡利晃がスーパースターのノニト・ドネアと戦った試合に心を躍らせ
たばかりなので それとは真逆の企画である世界戦を組むのはボクシングファン
への裏切りだろう。
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健康管理より興行の話題性を優先させる姿勢が見えます。
また、世界挑戦者の資格基準を明確化させようという提言も怪しい事が明らかになった気がします。
ようするに
初挑戦には「世界ランカーに勝利」「日本・OPBF王者として防衛」などのハードルを設けながら
一度世界を獲った選手には規制なし、どの階級でもどの団体でも可。直前試合の出来も視野に入れず、興行主がやりたい世界戦だけが量産される・・・といった結果になると思います。
こうなるとWBO・IBF加入も果たして認めて良いものか?
そんな印象を受けたニュースです。
「WBCが難色を示した」というのが、せめてもの救いですね。
少なくともWBAよりはマシだと思い、ホッとしました。
そもそも業界トップの人間が言い始めてはいけない
事ですからね。
まぁ協会が作った規制も穴だらけというヤツでしょうね。
WBCはWBAよりはマシという事になるでしょうか。