日米のタイブレークに対する考え方の違い  


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/fullcount/sports/fullcount-840594

 日本時間の7月25日から開幕したMLBは今シーズンは延長に
入るとノーアウト2塁から始まるタイブレークになるというレギュ
レーションになっており、大谷翔平が所属するLAエンゼルスはオー
クランドで行われた開幕戦が延長になりサヨナラ負けを喫した。

 延長に入るとタイブレークになるのはコロナ禍の中で選手の負担
を軽減するという事のようだが、日本は延長10回で引き分けになる
のに対しMLBではタイブレークにしてまで引き分けを避けて決着を
付けに行くという姿勢には感心する。

 しかもタイブレークを見ていると両チームとも送りバントで1ア
ウト3塁を作る事もなく、敬遠でノーアウト1・2塁にして併殺狙い
という考えもないのには日米の野球文化の違いを実感する。

 基本的にタイブレークは1点でも取れば何とかなるという事で、
日本の高校野球などではバントでランナーを進めようとするのだ
が国際大会で最初に採用されたのが08北京五輪の日本ーアメリカ
戦でタイブレークに対する考えの違いを知る。

 この大会のタイブレークはノーアウト1・2塁でスタートするの
だが先攻のアメリカは日本側がバントシフトを敷くのを尻目に、
バントをする素振りを全く見せずに三遊間をあっさり突破するタ
イムリーから4点を奪ったのには驚いた。

 つまり先攻のチームは1点では逃げ切れないという考えで大量
得点を取りに行く姿勢だと理解したのだが、先日のLA-オークラ
ンド戦を見ていると後攻のチームですらバントをしないのだから
MLBにおける送りバントという文化がないに等しいという事。

 もっとも北京五輪の野球競技をNumberでレポートしていたド
ラゴンズファンと思われる奥田英朗氏によればタイブレークを‘
草野球のマネ事’と批判していたように、日本では野球に詳しい
人になればなるほどタイブレークを草野球の決着法的な見方で
‘そんな事をするよりは引き分けで十分’といった感覚のようだ。

 一方MLBではベースボールは決着がつくまでやるもので引き
分けはありえないという発想だから、時間がないならタイブレ
ークをしてでもという発想になるのだろう。

 そしてタイブレークを批判する人の多くは1-0などのロース
コアゲームを喜ぶ傾向が強いので、タイブレークでも1点取って
逃げ切ろうとするのではないかと考える。

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