松坂大輔本拠地デビュー

　今日は松坂大輔の本拠地・フェンウェイパークでのデビュー
戦。相手はイチロー＆城島健司のいるシアトルだから、いやが
おうでも試合前から盛り上がっていた。
　特に松坂対イチローは注目の的だったのだ。
　ただ私があえて注目したのがシアトルの21歳の若きエース・
フェルナンデスをボストンが打てるのか？
　フェルナンデスは開幕戦でオークランド相手に完封勝ちを収
めているし、昨日ボストン打線は14点も取っているので明らか
に点の取り過ぎだ。
　ボロ勝ちの翌日の完封負けという言葉があるので松阪が勝つも
負けるもボストン打線次第と思っていた。
　実際フェルナンデスは絶好調！
　4回に先頭打者を歩かせたが、Dオルティスをショートゴロゲッ
ツーに討ち取りピンチ脱出。これ以外は8回に先頭打者にヒットを
打たれたノーアウト1塁があるだけ、2塁も踏ませない見事なピッ
チングでノーヒットノーランの匂いがプンプンしていた。
　だから8回の初ヒットは少しガッカリした。
　一方松坂はイチローをほぼ完全に抑えたものの、城島にはラン
ナーを1塁に置いて2ベースを打たれ、それを足場に先制される。
　5回にも2失点し7回8安打3失点で負け投手になった。
　正直言って3失点だが松坂は決して悪くなかった。
　2回の先制の場面は1アウト2,3塁からレフトへ浅めのフライが
飛んだもので、レフトのラミレスがきっちり送球していればアウト
のタイミングだった。5回はイチローを討ち取った直後にエアポケ
ット状態で短長打を浴びるのだが、バックホームのクロスプレーで
送球が後に逸れ3塁に進まれた直後に前進守備を敷いたため3点目の
タイムリーを打たれる事になった。
　つまり松坂はしっかりとゲームメイクしたものの打線の援護が
なく負けがついたというのが正常な評価だろう。
　国営放送の解説もMLB上がりの長谷川だから分かりやすい解説を
していた。
　もっともジャパニーズスタンダードにどっぷりと浸かっている輩
は‘先に点をやったのが敗因’というまぁ面白くもクソもない評価
だろう。MLBは点の取り合いという常識を持っておかないといけない
のに1－0思想の発想しかない記者や評論家の言う事は相手にしない
方がいい。