ハヤタ=副隊長キャラの変身者を最近見ない

 平成から令和にかけてウルトラシリーズを見ていると、ウルトラ
マンに変身する隊員は基本的に防衛チームの新人隊員が多い。

 というか考えて見るとウルトラセブン以降ウルトラヒーローに変
身するモロボシ・ダンから始まって郷秀樹や北斗星司&南夕子、東
光太郎に おおとりゲンらは新人隊員ばかりで隊長からスカウトされ
て入隊するケースが目立つ。

 平成に入ってもティガのダイゴやダイナのアスカにガイアの高山
我夢らも最年少隊員だったり、1話から入隊したりするなど基本は
新人で最年少というパターンだ。

 そういった意味で科学特捜隊の副隊長格という立場だった、ウル
トラマンのハヤタの存在の方が珍しいわけだ。

 ハヤタは科特隊の養成所を首席で卒業したエリート隊員で25歳と
いう設定だったので、ウルトラマンと遭遇した時も単独でパトロー
ル中だったという状況も納得できる。

 ダダ編ではムラマツキャップが不在だったので指揮を執っており、
そういったキャラがウルトラマンに変身するというのは今考えると
斬新だ。

 新人や最年少隊員が変身するキャラになるというのは若さゆえの
悩みや葛藤を乗り越えて成長していく方がドラマ的にも盛り上がる
し作りやすいのだろうし、上司キャラが変身する場合は導く方だけ
に新人よりもドラマが作りづらいというのもあるだろう。

 現にウルトラマンネクサスの姫矢准は防衛チームの隊員ではない
のだが、20代後半ぐらいだから和倉隊長よりは年下で西条凪副隊長
と同世代だろうから大人の雰囲気で特に番組前半では悩みの塊だっ
た主役の孤門を見守り導くキャラとして描かれていた。

 姫矢もトラウマを抱える悩み多きキャラだった一方、ナイトレー
ダーの隊員だったら果たして姫矢キャラは存在できたか?と思った
りするのだ。

 そういう意味ではウルトラマンマンに変身する隊員が若手という
のが分かるが、ハヤタのような副隊長キャラが変身するウルトラも
見てみたい気がする。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (tamutamu)
2023-03-19 09:48:16
ダンも風来坊からいきなり正隊員として入隊したのにも関わらず当初から優秀な隊員として描かれてましたがね。
1960年代は、ヒーローと言えば完全無欠でなければいけない風潮がありましたから、サブリーダーは当然として若手新人でもどこか常人離れしておかないといけなかったのでしょう。
けど1970年代の高度成長期の陰りと共に人間の限界を吐露する時代に入り、また当時勃発していたベトナム戦争の影響から来るアメリカン・ニューシネマに垣間見る人間臭さを描くようになり、ヒーローも完全無欠じゃないということを描くようになった。
やはり郷秀樹からの「人間ウルトラマン」の物語の方がウルトラ的なのかな?と思います。実際この物語性ができたおかげで今日のウルトラがあるわけですからね。
でも確かにサブリーダーが変身するウルトラマンも見てみたい気はするけど、俺はそろそろウルトラウーマンを主役にした作品も見てみたい。
難しいと思うけど、ジェンダーレスの時代だからこそ男尊女卑を跳ね返すウルトラヒロインの活躍も見てみたいね。
 
 
 
時代の流れが (こーじ)
2023-03-20 19:38:25
>tamutamu様

 やはり60年代と70年代という時代の流れがありますから、特に上原正三がメインの作品あたりから人間ウルトラマンが増えた感じですね。

 とりあえず最近はコスモスあたりから女性副隊長が登場しますし、ネクサスは短縮にならなければ西条凪副隊長のウルトラマンも見られたわけですから今となってはどんなジュネッスルージュといわれる形態など興味は尽きません。
 
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