ウルトラマンネクサス最大のサプライズは防衛チーム・ナイトレーダーのアナ
ライズ担当だった石堀光彦隊員の正体がラスボスのダーク・ザギだった事で、
今回のEP35では憐を連れて脱出した石堀がパソコンを覗き込んで不敵に笑う
シーンが それを匂わせている。
防衛チームの隊員が敵のラスボスというのは前代未聞で、ウルトラマンAで
TACの吉村隊員あたりの正体がヤプールだったようなもの。
ウルトラマンAの場合はメインライターの市川森一がクリスチャンという事からか
‘裏切り’というキーワードがあったため最も純真な心を持っているはずの子供や
弱者であるサイモン星人に化けて北斗に近づくというEPが多かったのだが、その
AでもTACのメンバーにヤプールの人間体がいるというシーンはなかった。
ネクサスでは主役である孤門の恋人・斎田リコの正体がダークファウストだっ
たり、元副隊長だった溝呂木眞也が脱退した後にダークメフィストだったりと
闇の巨人の人間体が防衛チームの身近な存在だったという特徴はある。
とはいえ溝呂木がメフィストの力を得てからナイトレーダーを抜け出したし、リコ
の場合も孤門と知り合ってからすぐに溝呂木から殺害されていたので‘最初から’
ではない。
ところがEP32のラストで溝呂木が死ぬ前に‘気をつけろ、本当の敵・アンノン
ウンハンドはオマエ達の すぐ近くにいる’と凪に警告するのだが、思えば三沢
や海本隼人が謎の人物に襲撃された時に顔見知りから襲撃されたかのような
驚いた表情を見せていたのでフォートレスフリーダムの中にいるというのは
分かっていた。
そしてパソコンでデュナミスト達のリストを作っているのを見ながら ほくそ笑む
姿が正体は分からないものの確認されたのでパソコンを扱いなれた人間という
事になる。
すると隊長は ともかく吉良沢 優かアナライズ担当の石堀という事になるわけで、
EP32のラストの手を見ると吉良沢のようには見えないので石堀か?と思って
いたのだが今回の中でノートパソコンを覗き込みながら不敵な笑みを浮かべる
シーンで石堀=ラスボス説は確実になったワケだ。