福岡国際マラソン、今年も箱根のスターは失速

ガリブが初優勝=松宮隆が日本勢トップ、今井は5位―福岡国際マラソン(時事通信) - goo ニュース

 毎年恒例の福岡国際マラソンは北京五輪 銀メダリストのジャウアド・ガリブが
スタート時の気温15度の暑さの中を2:08:24で走って優勝、日本人最高は松宮
隆が2:10:54で3位に入り先頭集団で走っていた箱根の‘初代山の神’今井
正人は終盤失速して2:13:23で5位に終わった。

 今回ペースメーカーのキプタヌイが16㌔過ぎで突然ペースを上げて飛び出して
しまうハプニングが起き、ガリブや今井は付いて行くが松宮らは遅れてしまう。

 それでも松宮は終盤追い上げて今井をかわし3位でゴールするが、解説の瀬古
利彦ではないがガリブがペースを上げた時に付いて行っての3位なら まだしも
ガリブのペースに付いて行けず最終的に脱落者を抜きながら順位を上げる形では
世界を相手に戦うには厳しいだろう。

 中継したTV局がイチ押しだったのが箱根駅伝の山登りで活躍した今井正人。
 ペースメーカーの‘暴走’にガリブが付いて行った時に追いかけたのは評価
できるが、30㌔過ぎから失速するというのはスタミナ不足だろう。

 思えば昨年福岡で初マラソンを走った箱根のスター・モグスも30㌔過ぎで足を
痛めて31㌔過ぎで棄権していたのだが、箱根のスターがマラソンでは通用しない
現実を2年連続で目の当たりにする結果になった。

 昨年はエチオピアのツェガエ・ケベデが2時間5分台で走り圧勝したのに対し、
日本人選手は一般参加の下森が2時間14分台で9位に入るのがやっとという惨敗
だったよりはマシだが急激なペースアップに付いて行けないのは駅伝の弊害が
モロに出ている感じだ。

 つまり急激なペースのアップダウンはトラックレースでの駆け引きだが、最近の
日本の長距離陣は駅伝にばかりうつつを抜かしてトラック競技に熱心ではない
現状が現在の惨状の最大の原因だろう。

 
 福岡国際マラソンは伝統ある大会で特にレベルの高い外人招待選手が必ず参加
するため、この大会での活躍が世界選手権や五輪のレースを占う事になるので
世界の強豪に日本のトップ選手がどこまで通用するかと思っていたのだが今日の
レースを見た限りでは日本マラソン界の再建への道は険しいと言わざるをえない。
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