いい加減なマスコミのミスリードだった同部屋対決

 90年代半ばから後半にマスコミの相撲報道で、やたらと耳にし
ていたのが同部屋対決だ。

 この頃は若貴ブームでワイドショーなどでも相撲を取り上げる
ケースが多々あったのだが貴乃花に続いて兄の若乃花までが横綱
昇進すると、所属している二子山部屋には若貴兄弟だけでなく貴
ノ浪や安芸乃島に貴闘力らが番付上位を占めており確かに優勝争
いが味気なくなっていた。

 そこで目先の事しか見ないワイドショーが‘二子山勢ばかりが上
位を占めて面白くないから、同じ部屋同士で対戦してもいいので
は?’的な話題がチラホラ聞かれたし、識者の中には‘かつて角界は
一門同士の対戦なかったのを解禁しているのだから同部屋対決も
許可できるはず’などと語っていたのを思い出す。

 これについて ある親方が‘同部屋対決を解禁したら、番付が上の
力士が必ず勝つよ’と語っていたのだ。

 しかも仮に実現して同部屋で優勝争いをしたところで今度は八
百長疑惑’など騒がれるケースが出て来るから、やらない方がいい
のでは的なコメントをしていたのだが90年代半ばに朝稽古を見学
し実感した事があった。

 朝稽古の終わりがけに申し合いの終盤4人にかった関脇が平幕
相手に取って当たり前のように勝ったところ、親方は‘もう一丁’
を連発し関脇が5連勝したら‘勝つまでやれ’と言明したのだが平幕
力士が勝ったのはそれから10番ほど取ってからで勝った時は見学
者達から拍手が上がっていた。

 つまり同部屋で番付が上の力士と下の力士では、ここまで差が
あるのかと驚いた次第。

 その後いつしか同部屋対決の話は立ち消えになり話題にも上ら
なくなり特に武蔵川部屋が横綱・武蔵丸、大関・武双山、出島、
雅山らを揃えたにも拘わらず‘武蔵川勢ばかりが上位で面白くない’
という論調も聞かれなくなった。

 まぁ武蔵川勢全盛の頃は二子山勢が下り坂に入り相撲の話題も
若貴ブームの頃に比べて沈静化していたという事で世間は騒がな
かったのだろうが、マスコミというのはホントに世論をミスリー
ドする存在だなと実感したのだった。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
そもそも (こうちゃん)
2022-05-25 20:14:47
同部屋対決も、誰もが対戦力士の実力が分かっていたら、ボンクラマスコミが紙面を粉飾しなくても盛り上がる。まぁ、いっそのことマスコミ一社が自滅すれば、己の無能さを思い知る。相撲界では馴染みの八百長、そもそもの発端は?。
 
 
 
一つはショーですから (こーじ)
2022-05-27 10:58:40
>>こうちゃん様

 まぁ一つはショーという発想があるのでしょうし、出来レースがマスコミは心地いのでしょう。

 ですからマスゴミは売れればいいと思ってるようですね。
 
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