時代劇にハイビジョン映像は そぐわない

 民放の地上波から時代劇の新作が ほぼ消えて久しいのに対しBSでは
大江戸捜査網をはじめ木枯らし紋次郎やに剣客商売など、かつての名作
OAされている。

 たまに これらの番組をタイマー録画したり営業の合間に見たりして
いるのだが見ていて感じるのは殺陣の上手さとアナログ映像が馴染
んで
いる事。

 殺陣の巧拙は以前 水戸黄門の件で記したので省くが21世紀に入り
映像がハイビジョンできれいになった事が、却って時代劇のよさをス
イルしている感が拭えないのだ。


 というのも時代劇というのは七人の侍のように鮮やかな画よりも
暗めでザラザラしたような画の方が相応しいし、髷カツラの継ぎ目の
ような部分もデジタルだと見えてしまうのでアナログ映像の方がしっ
くりくる。

 雑然として散らかした部屋に普段 住み慣れている者が、キレイに
整った部屋に住むと居心地が悪く落ち着かない感じと同じだろう。

 技術の進歩は素晴らしいし画像なども より鮮明になってくるのは
悪い事ではないが何事も それが全ていいとは限らず、却って魅力を
殺してしまう事があるのだが時代劇のハイビジョン化もそれに当て嵌
まるのではないだろうか。

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