大阪桐蔭、圧勝で2回戦へ=日川、有田工は甲子園初勝利―高校野球(時事通信) - goo ニュース
今日から今年の夏の甲子園が始まった。
初日は夏の甲子園連覇を目指す大阪桐蔭と故・尾藤公監督の息子・強氏が
率いる29年ぶり出場の箕島などが注目されているが、個人的に佐賀代表の有田
工に注目していた。
佐賀県代表は甲子園での勝ち星には恵まれてないものの、こと夏の開幕戦を
引いた94佐賀商と07佐賀北が共に勝って勢いに乗り優勝までこぎつけているの
だから6年前の選抜準優勝校である大垣日大相手に勝てるのかというもの。
第1試合:大垣日大 4-5 有田工
古川のワンマンチーム的な有田は極論すれば完封もしくは1点以内に抑えないと
勝ち目がないと予想していたのだが、2周り目に入った4回に大垣は1番がライト
オーバーの3ベースで出塁すると3番のカウント3-0からのスクイズを成功させて
先制。
更に5回には6番がヒットで出塁すると内野ゴロで2塁に進み8番のヒットで一旦
2塁ランナーは3塁で止まったもののレフトが弾く間に2点目を挙げると、2アウト
2塁から1番のタイムリーで3-0とリードを広げる。
5回までノーヒットだった有田は6回に ようやく2アウト1塁からヒットが出て1・3塁
とするものの気胸で途中交代した代役の3番が凡退して無得点。
ところが7回に4番がヒットで出塁して5番が送り6番・7番の長短打で1点差に追い
上げると、8回には1番が歩いて2アウト3塁から4番敬遠の後に5番・6番の長短打
で一気に3点を挙げ5-3と逆転する。
その裏 大垣も1番の2ベースから2番のショートゴロで3塁に進んだランナーを刺せ
ずにノーアウト1・3塁から1塁ランナーが盗塁した時に送球が逸れ1点差に追い上げ、
なおもノーアウト2塁からバントの後4番の時にスクイズを仕掛けたものの空振りで
万事休す。
4回のカウント3-0からの先制スクイズで流れを掴んだ大垣だが8回には
スクイズを失敗して流れを手放した形で、個人的には2安打している4番だけに
打たせた方が点になったのではないかと思われる。
第2試合:日本文理 2-10 大阪桐蔭
1回裏に桐蔭は内野安打と四死球で1アウト満塁から5番の犠牲フライと6番の
2ベースで2点を先行すると1点を返された2回には9番の2ベースを足場に1アウト
3塁から内野ゴロで3-1とし3番・4番の連続HRで5-1と突き放す。
これで勢い付いた桐蔭は3番・森の2打席連続HRなどで6回までに10点を挙げ
勝負を決めた。
日本文理は1回に死球で出塁した1番が2番の時にエンドラン失敗で盗塁失敗と
なった後2番がヒットと流れが悪く、2回に2本の2ベースで1点返した後に8番の
2塁ゴロで3塁に走った2塁ランナーが刺されたり7回と8回にはライナーでの併殺
などツキもない。
結局9回にHRで1点返すのが精一杯で自力の差が そのまま出た形で、2回の
2アウトから出た3番・4番の連続HRが流れを決定付けた感じだ。
第3試合:箕島 2-4 日川
1回に日川は2アウトから3番のHRで先制すると4回には1アウトから4番の、
5回には2アウトから1番のHRで3-0とリードを広げていく。
日川の大型投手・山田に3回までノーヒットの箕島は5回に7番の2ベースと
バントで1アウト3塁から9番の右中間の打球をセンターが快走して好捕し1点で
止めたが、直後に3ベースとPBで2点目を挙げ1点差に追い上げる。
ところが6回に1アウトからヒットで出た4番が相手エラーで2塁に進むとディ
レードスチールを仕掛けてキャッチャーの悪送球を誘い貴重な4点目を挙げた。
その裏に箕島はノーアウト2塁から1アウト3塁としたものの得点できず、日川に
出場4度目での甲子園初勝利をプレゼントする事になった。
第2試合同様HRが試合の流れを決定付ける形になったし、特に箕島に悔やま
れるのは1点目と3点目が2アウトランナーなしからのものだったから余計にダメ
ージがあった形である。