単独怪獣映画は難しい

 10日ほど前にゴジラFINAL WARSから新作の怪獣映画がギララの逆襲・
洞爺湖サミット危機一発を除いて作られてないという事を記した。

 思えばビオランテから始まった平成ゴジラ以降で怪獣が単独で登場する
作品は私的には見ていない。
 だから84年に復活した84ゴジラが怪獣の単独映画の最後になるだろうか。

 怪獣の単独映画は東宝では54年のゴジラから始まり56年のラドン、58年
のバラン、61年のモスラに64年のドゴラまでだ。

 他社作品でもガメラ、ギララ、ガッパとあるが65年・つまり昭和40年代に
なるとフランケンシュタイン対バラゴンやサンダ対ガイラなどのように怪獣
対決モノになっている。

 単独怪獣モノの難しいところは怪獣自体のキャラが強烈でなければダメ
だし、怪獣を倒すのは人類という事で いろいろ作戦が登場するものの どう
してもネタ切れしやすくなるのは否めない。

 ゴジラ:オキシジェンデストロイア

 ラドン:阿蘇の噴火

 バラン:新型爆弾を照明弾に取り付けて飲み込ませ内側から爆破

 マンダ:海底軍艦・轟天の冷線砲で氷漬け

 ドゴラ:触れると石化するジバチの毒を散布

 といった具合になるが、日本の怪獣の場合はゴジラをはじめ通常兵器は
通用しないというのがお約束になっているので最後に怪獣を倒す?のは
特殊作戦しかなくなる。

  ウルトラマンの後番組で円谷が企画していたSFメカ作品のウルトラ警備
隊では侵略者が送り込んでくる怪獣にはカプセル怪獣で対抗させるという
原案があったぐらい怪獣対人類というパターンは難しい。

  だから よほど脚本がしっかりしてないとダメだし、どうしても地味になり
がちな単独怪獣作品よりも見た目が派手な怪獣同士が戦う作品の方が
アイデアも豊富になるという事だろう。

  とはいえ、たまには単独怪獣作品も悪くないとは思うが・・・・

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