ヤンキース、4連敗で終戦=タイガースがア・リーグ制覇―米大リーグ(時事通信) - goo ニュース
黒田博樹とイチローが所属するNYヤンキースは日本時間の今朝デトロイトで
行われたアメリカンリーグのリーグ優勝決定シリーズのG4で1-8で敗れて
4連敗となり今シーズンを終えた。
3連敗で迎えたG4も必勝を期して投入したエースのサバシアがデトロイト打線
の勢いに呑まれてKOされるなど全くいいところなしだった。
思えばサバシアの力投でボルティモアを振り切って地区シリーズを勝ち抜いた
翌日のG1を勝ちきれなかったのが最後まで響いた形だ。
というのもペティットが打たれて0-4で迎えた9回にイチローとシーズン終盤
からラッキーボーイになったイバニエスの2ランで追い付いたまではよかったが、
そこから勢いに乗ってサヨナラまで持っていけず。
反対に12回に勝ち越された時にチームリーダーのジーターが足を骨折する
大ケガを負い離脱という泣きっ面にハチ状態の敗戦だったのだ。
G2では中3日で登板した黒田が素晴らしいピッチングをしたにも拘らず打線が
沈黙し0-1で迎えた8回には2アウトから連打でランナーが2塁をオーバーランし
タッチアウトと思われたがミスジャッジでオールセーフとなり黒田が降板した直後
に決定的な2失点をしてホームで痛い連敗。
こうなるとチームリーダー不在というのが響いてしまいG3ではバーランダ―から
ほぼ完璧に抑えられて1-2で敗れると、前日の雨で1日順延になったにも拘らず
流れを変えられずに敗退という事になったのだ。
ここ一番で頼りになるジーターがケガで離脱し短期決戦に弱いAロッドはまだしも
4番を打っていたカノーやスウィッシャーまでが不調に陥って抜け出せないまま
終戦を迎えてしまったのだが、最終的な敗因は土壇場の9回に2本の2ランで
4点差を追い付いたにも拘らずサヨナラ勝ちのチャンスを逃して落としたG1に尽
きるだろう。
思い出すのが96年日本シリーズ。
イチロー対 松井秀喜の対戦が話題になったのだがG1で1点をリードしたジャイ
アンツがブルーウェーブに逆転されて1-3になったものの9回にPH大森剛の
2ランで追い付いた直後の10回に2アウトランナーなしからイチローがカウント
3-0から決勝HRを打ち4-3で初戦を取る。
これで勢いに乗って3連勝し神戸でのG4こそ落としたもののG5で勝って4勝
1敗で日本一に輝いたのだ。
このシリーズのイチローは目立った活躍は この決勝HRのみだったもののシリ
ーズの流れを決定付ける一発を放つなど、しっかりと存在感を示したのに対し
大森は一世一代の同点2ランだっただけに明暗が分かれた形だ。
今年のNYヤンキースはシーズン終盤から2度にわたってイバニエスが代打
HRを放つなどラッキーボーイになっていたし、実際G1の土壇場で同点2ランを
放つなど活躍した試合を落としたというのは流れを掴みそこなう結果になった。
やはり短期決戦は流れを掴んだチームが一気に突っ走るというのは日米通じて
同じだと実感してしまう。