宅配の瓶牛乳が廃止

　我が家では今は亡き父親が瓶牛乳を飲むため宅配してもらって
おり、10年前に父親が亡くなってからも引き続き取っている。

　基本的に火曜日に4本と土曜日に3本の1日1本ペースの計7本が
宅配されているわけで、我が家の朝食は毎週休日と水曜～金曜の
うち1日がパンだからその日に瓶牛乳を飲んでいる。

　スーパーなどで販売されているパック牛乳に比べて濃いし味わ
いがあって、歳を取るとカルシウム不足を補うためというのが父
親の取り始めた理由で私も同じような考えで取っているのだ。

　ところが先月宅配のおばちゃんから業者が4月から瓶牛乳を
廃止して、パックに変えると伝えて来たので驚いた。

　やはりコスト削減が理由のようなのだがパックは置いていたら
匂いが付いたりするのに対し、瓶だと付かないなどの利点がある
のにと思ったりした。

　もっともたまに持って行く最中に落として割れやすいといった
リスクもあるし、実際何度か割った事もあった。

　瓶牛乳といえば81年まで我が家の斜め前にあった銭湯で風呂上
りに飲むのが楽しみだったし、蒲田で働いていた時は秋葉原駅の
ホームにある売店＝ミルクスタンドでアンパンと瓶牛乳を朝食で
食べていた事もあるなどノスタルジックなものがあった。

　こういった昭和の香りを残すものがなくなるというのは残念で、
これも時代の流れかと思うのだ。