優勝しなくてよかったキリン杯

ハリルジャパン、初タイトル獲得ならず…清武弾で先制もボスニアに逆転負け

 昨日 大阪の吹田スタジアムで行われたサッカーキリン杯決勝で、
日本代表はボスニア・ヘルツェゴビナに1-2で逆転負けし優勝を
逃した。

 28分に宇佐美貴史の折り返しを清武弘嗣が決めて幸先よく先制
したが、直後の29分にヘディングシュートをGKがはじいた こぼ
れ球を詰められて追い付かれると66分に左サイドを崩されて出た
スルーパスから決められて逆転され終盤反撃したもののボスニア・
ヘルツェゴビナの守備を崩せず追い付けなかった。

 今回のキリン杯は日本戦以外の試合をBSで見る事ができたので
ボスニア・ヘルツェゴビナ-デンマーク戦も見たのだが、0-2と
リードされて退場者を出しながら追い付きPKの末に決勝進出して
いるのを見ると大会に臨むモチベーションは高いしブルガリア戦の
ような楽な展開にはならないと予想できた。

 ましてや本田圭佑だけでなくブルガリア戦で香川真司まで欠く事に
なったわけだから苦戦が予想された一方で、懸案だった本田&香川
不在の時にどこまでやれるかというのを試す格好の試合にもなった
わけだ。

 世界の強豪チームには自分達の長所で押し通すチームと徹底的に
相手の弱点を突いて来るチームがあり、前者のタイプは負ける可能
性があるものの勝つ可能性があるのに対し後者のタイプは負ける相
手ではないが勝てる気もしないというものでボスニア・ヘルツェゴ
ビナは正しく後者のチーム。

 そういう相手に日本はパス回しで相手を崩しにかかる‘自分達の
スタイル’が復活しボールを長く持つため、相手に詰められて失い
カウンターを浴びるといったザック時代を思い出すスタイルが復活
してしまった。

理由の1つにブルガリアに7-2で大勝したというのもあるだろ
うが、日本が9月から対戦するアジア最終予選の相手もボスニア・
ヘルツェゴビナのような日本の良さを潰しにかかるような戦い方を
してくると思われるので この負けはいい薬になるはずだ。

 とりあえずモチベーションに疑問符が付いていたものの勝った事が
なかったブルガリアに快勝して自信を付けた反面、ボスニア・ヘルツ
ェゴビナには上手く戦われて逆転負けというのは下手に優勝してW杯
アジア最終予選に臨むよりも日本にとってよかったのかもしれない。

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