田口良一はフライ級に上げるべき

京口、判定で2度目防衛 田口は判定負け、防衛失敗

 昨日大田区総合体育館で行われたWBA&IBF:Lフライ級タイトル
マッチで王者の田口良一は、挑戦者ヘッキー・ブドラーにジャッジ
113-114の0-3の判定で敗れWBA王座8度目の防衛に失敗した。

 試合自体はコチラで中継がなかったため見る事ができなかったが
スロースターターの田口はこれまで以上に立ち上がりが悪く前半を
挑戦者に取られ、後半ようやく反撃し最終ラウンドにダウンを奪う
ものの届かず無念の判定負けとなったようだ。

 このタイトルマッチは試合前から本来なら中立国のジャッジ構成
になるはずが挑戦者側の南アフリカ人が1人入っており最終的には
日本人ジャッジを入れる措置が取られるなど波乱の幕開けで、最終
ラウンドに田口がダウンを奪いながら一旦はスリップとジャッジさ
れた後に抗議を受けダウンに覆るというトラブル続きだったわけで
陣営は再戦を要求する構えのようだが個人的には反対である。

 今回の試合は田口にとって世界王者になって初めての昼間開催で
14:00ゴングとなっていたが、見るからにコンディションが悪そう
だったとの事。

 これまでの田口はジムの先輩・内山高志がメインの興業に出場し
ていた事から必ず夜の試合だったのが内山が敗れて引退し、昨年末
の統一戦からTV放送がTV東京からTBSに変わったものの今ひとつ
ボクシング中継に熱心ではないTBSは今回の試合を昼間興行として
行ったのだ。

 14年の大晦日に世界王者になった田口も31歳で167㎝という身長
からもLフライ級での調整はかなり厳しくなっているようで、悪コン
ディションの理由の1つに計量後のリカバリー時間が短かったという
のがあるだろう。

 それを考えると再戦で仮に返り咲いても今後の防衛ロードは厳し
くなるだろうし、負けた事で渡辺均会長がアピールする具志堅越え
の呪縛からも解き放たれた事だから再起するならフライ級に上げる
べきではないか。

 それにしても具志堅用高の13連続防衛を越える事をマスゴミが大
きく持ち上げる傾向があるが、これは明らかに昭和の価値観であり
決して昨今のボクシング界のトレンドから外れている。

 現在は4団体が世界タイトルを認定しているので世界王者の価値も
下落しているし最近の世界王者の防衛戦は年2度のペースが主流に
なっているため、具志堅は13度の防衛まで4年かけていたのが田口
は在位3年で7度だから具志堅越えまで仮に今回の防衛に成功した
ところで到達は再来年という事になる。

 そうなれば現在31歳の田口は減量苦が厳しくなっても楽にはなら
ないし、途中に噛ませ犬的な相手とも防衛戦を行えば才能を錆び付
かせるリスクも高い。

 先日のホルヘ・リナレス-ワシル・ロマチェンコ戦を見ても強い
相手との試合こそが選手をレベルアップさせるわけで、噛ませ犬ば
かりを相手に防衛回数を伸ばしても才能を錆び付かせ体調も悪化さ
せるだけだから田口にはフライ級での2階級制覇を目指させブドラ
ーとの再戦オプションはミニマム級でも減量苦が目立ち始めている
ジムメイトの京口紘人に使えばいいのではないかと思うのだ。

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