ウルトラマンレオの最終回に思う事

　今から40年前の今日75年3月28日にOAされたウルトラマン
レオの最終回でレオはブラックエンドを倒し、ブラックスターを破
壊して地球を守りきった後に美山家やトオル達に別れを告げヨット
で旅に出て終わる。

　美山家に別れを告げる時にゲンは自ら変身アイテムの指輪・獅子
の瞳を外すのだが、これは人間・おおとりゲンとして生きていく事
の決意表明という形だろう。

　思えばレオは自らの星をマグマ星人から滅ぼされ宇宙難民という
形で地球に住んでいたもののマグマ星人の襲撃で地球を守っていた
セブンが変身不能に追い込まれたため代わりに戦いに赴く事になる。

　当然レオは戦いに関しては身体能力は高いものの素人同然なので
度々敗れる事が多く歴戦の勇士であるモロボシ・ダンの特訓を受け
成長していくという展開で、前半は後にネタとされる特訓シーンが
多かったのだが内容はともかく一刻も早く自らのレベルに引き上げ
ようとするダンとしては止むを得なかったわけだ。

　そしてババルウ星人編では弟のアストラと共にウルトラの星が
地球と衝突しそうになるのを阻止する活躍が認められ、ウルトラ
マンキングの仲介でアストラ共々ウルトラ兄弟に加わるまでに成
長する。

　しかし円盤生物編の冒頭で師匠のダンやMACにスポーツセンター
の仲間達を円盤生物の襲撃で失い、梅田トオルと孤独な戦いに臨む
事になった。

　円盤生物編ではブラック指令率いる円盤生物を撃退するだけで
なく身内を亡くした梅田トオルを立ち直らせて独り立ちさせると
いう任務まで背負い込んだ結果、地球人として受け入れられトオ
ルも依頼心を捨てて独り立ちできた事から安心して旅立てたのだ
ろう。

　この作品を最後に4年続いた金曜19:00のウルトラシリーズは
終了するのだが、M78星雲のウルトラ戦士達にしてみればレオが
人間として常駐している形になったので新たな戦士を送り込む
必要がなくなったと思うのだ。

　こうして振り返ると個人的には怪奇シリーズや民話シリーズ
らは今ひとつ微妙だったが、それ以外の作品は十分レベルが高
く後のシリーズにも影響を与えたと思うのだ。