控え中心でロシアに圧勝したスコットランド

 昨年の今日19年10月9日に行われたラグビーW杯予選プールA組
のスコットランドーロシア戦は、自力に勝るスコットランドがロシ
アを61-0で粉砕した。

 4日後に中3日で日本戦を迎えるため10日前に行われたサモア戦
からほぼ総入れ替えしたメンバーで臨んだスコットランドは、ロシ
ア相手に圧巻の試合運びを見せ後半開始早々にBPとなる4つ目の
トライを挙げるなど付け入るスキを与えず。

 巷では‘スコットランドは控え中心だからBPは厳しいのでは’と
いう声もあったが、個人的には24年前に日本は控え中心のニュー
ジーランドに145点を取られているので控え中心でもモチベーショ
ンの高さからいえばBPを取りこぼす事はないだろうと思っていた
が61-0には驚いた。

 日本はベストメンバーで地元開催の開幕戦の緊張という要素を
差し引いても30-10と食い下がったロシアに控え中心でここまで
大差を付けて勝つスコットランドの底力には驚いたし、この試合
のおかげで極端に言えば約2週間の休養期間を取ってベストコンデ
ィションで臨んで来るスコットランドに対しサモア戦から中7日
で日本が戦う事になったのだからマスコミが言う日程のアドバン
テージどころかハンデになりかねないと思ったのだ。

 実際にスコットランドの団長やスタッフ達は組み合わせの日程が
決まった時点で日程に関する不満を述べていたし、特に日本がアイ
ルランドに勝ったあたりから再び日程批判をしていたのを思い出す。

 ただし冷静に考えるとスコットランドの日程は最初と最後が強敵
相手になるものの中間の2試合は楽な相手だし、特に日本戦の4日前
に行われるロシア戦に関しては控え中心で十分という事になる。

 4年前は日本がスコットランドと南アフリカ戦から中3日で対戦し
完敗しているので物事を表面からしか見ないマスコミは‘日程のアド
バンテージ’を喜んでいたが、4年前の日本は格上チームとの連戦だ
ったのに対し今回のスコットランドは格下チームとの対戦明けとい
う形だから事情は全く違ってくる。

 ちなみに日本は日程的にはアドバンテージはあったものの対戦順
からすると本来なら控え中心で勝てそうなロシア戦は開幕戦だから
ベストメンバーで臨む必要があるし、3試合目のサモア戦でも控え
中心メンバーでは勝つのは厳しい相手だったのでスコットランドの
ような事はできなかった。

 それを考えると2試合目のアイルランド戦に負けていたらハンデ
を背負って臨む形になっていたので、アイルランド戦の勝利は二重
の意味で価値があったと思う。

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