ウルトラゾーンでは7話から新しいコーナーで5分のコメディドラマ・ウルトラ
ゾーンチャンネルが始まり、ケムール人・ラゴン・M1号が登場する。
それぞれキャラが立っているので楽しいのだが、特にケムール人編の場合
もの凄い速さで走るシーンと遊園地の観覧車が登場するが特徴でオリジナル
へのオマージュといっていいだろう。
それにしても7話と9話で いずれも夜の観覧車をバックに登場するのが気に
なる。
ウルトラQでのケムール人は由利子を遊園地に誘い出すと消滅させた万城目
に化けて現れ正体を現したものの警官隊から追い詰められて強大化、観覧車
などを破壊したがXチャンネル光波を受けて絶命した。
そこでウルトラゾーンの7話でOLのバッグを奪った泥棒を遊園地まで追いかけて
巨大化して頭部から発射する液体で泥棒を消滅させたり、9話では仲良くなった
女子高生のミユキが転校し その手紙を読んで一緒に行きたかった遊園地の観覧
車の前で巨大化して泣くというもの。
思えばケムール人はウルトラシリーズで最初に制作された異形の宇宙人という
だけではなく、巨大化して破壊活動も行っている。
地球人を凌ぐ身体能力を持っていて車で追いかけられても逃げ切るぐらいの足の
速さを誇るし、頭部から発射する可燃性の液体で触れた人間を消滅させ自らの星に
転送させようと企むのだが最後は正体がバレて巨大化して暴れるという後のウル
トラ宇宙人のパターンを作ったわけで最初に壊したのが観覧車だったわけだ。
そういう事もありケムール人=観覧車というイメージが刷り込まれているので、
ウルトラゾーンでも観覧車がオマージュとして登場するのは当然かもしれない。