プロにとって国別対抗は相性が悪い?

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/sports/kyodo_nor-2019112501001107

 早いもので男子テニスのデビス杯から1ヶ月が経つ。

 これまで男子テニスの国別対抗戦のデビス杯ワールドグループは
ベスト16が対戦する いずれかの国で戦い2月、4月、9月と勝ち抜い
て行き11月に決勝戦を行っていたのだが、2月と9月は全豪&全米OP
の後に行われるためエース格の選手達の辞退が相次いでいたからか
今年は1週間の集中開催で3セットマッチにシングルス2試合&ダブル
ス1試合で決着をつけるというシステムに変わった。

 ノバク・ジョコビッチやラファエル・ナダルなど世界のトップ選
手達が参加しただけでなく、エース格の選手がエース格同士で対戦
するラバー2にラバー3のダブルスにも出場するなど盛り上がってい
るようには見えたのだが開催国・スペインの試合以外は空席が目立
つなど問題も多かった。

 デビス杯はサッカーのW杯と並ぶ国別対抗の伝統あるイベントで
はあるが、デビス杯のような大会ですらフォーマットを変える必要
に迫られているという事になる。

 プロというからには選手1人1人が1シーズンでも長くプレーす
るというのが共通の価値観であり、契約金を生業にしているので
サッカーのような団体競技では所属クラブのスケジュールが優先
されるという事情がある。

 個人競技のテニスやゴルフも最高の栄誉は年間獲得賞金ランキン
グ1位で、それ以外では全米や全英など4大トーナメント制覇という
事になるだろう。

 そんな中で国別対抗として行われる大会は基本的に名誉だけで賞
金はなく下手にケガをして個人の成績に影響するリスクが高い一方、
負けると風当たりが強いのでコンディションが少しでも悪ければ辞
退するというのが当たり前になっている。

 テニスのデビス杯も先述したように各国のトップ選手が全豪&全
米OP直後の大会だけに辞退者が続出するため、今回のフォーマット
変更は その対策だったのだろうが意外に評判は悪い。

 基本的にデビス杯は対戦するどちらかの国で開催する事になって
おり満員の観客の中で行われるのが当然だったし、4大大会と同じ
く5セットマッチで最大ラバー5まで行われるようになっていたから
出場する選手達にはタフさも求められる。

 ところがそれ故に主力選手達が辞退するようになってしまうのに
対し、大会主催者は主力選手達の出場を望んでいるので今回フォー
マットの変更に至ったわけだ。

 まさしく‘あちらを立てればコチラが立たず’状態になるのだが
伝統あるデビス杯ですらここまで問題になるのだから、世界的に
マイナー感がある野球ではWBCやプレミア12などで辞退者が続出
するというのは仕方ないかもしれない。

 国別対抗というのは大いに盛り上がる反面、基本的に栄誉だけで
今ひとつ報われづらいのだからプロにとって辛いものがあるし折り
合いを付けるのは大変という事になるのだろう。

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