祝!WBA・Sフェザー級王者・内山高志 初防衛に成功

 昨日さいたまスーパーアリーナ@コミニュティアリーナで行われたWBA・
Sフェザー級王者:内山高志の初防衛戦で内山は13位のアンヘル・グラナ
ドスを6RでKOして初防衛を飾った。

 この試合までに4月にWBCバンタム級王者・長谷川穂積と5月にWBA:S
フライ級王者・名城信男が立て続けに王座を失っていたため流れが悪いし、
ただでさえプレッシャーがかかる初防衛戦を地元・さいたまで凱旋興行と
して行うので内山には目に見えないプレッシャーがかかるだろう。

 更に挑戦者のグラナドスはランキング13位ながら185cmの長身でテクニ
シャンの宝庫・ベネズェラ出身なだけに初防衛戦のプレッシャーで硬くなって
いる所にロングレンジからジャブで突き放され、接近してはクリンチで凌
がれるという80年代に多々あった最悪の展開も考えられる。

 特に80年代はイラリオ・サパタやエウセビオ・ペドロサ、ホルヘ・ルハンに
サムエル・セラノなど中南米の長身でリーチの長いタイプの選手から こと
ごとくやられているのをリアルタイムで見ている関係上、長身選手へのトラ
ウマになっていた。

 試合は1Rから内山が挑戦者のボディを狙って強いパンチを打ち込む。
 意外にグラナドスはスピードがなくクリンチも上手いので内山が容易に
接近してボディやワイルドなフックを叩き込み再三グラナドスにヒットして
いたので打たれたグラナドスの頭から飛び散る汗が場内の照明で映える。

 5Rからグラナドスも前進して時折右をヒットさせ内山のアゴが上がって
ヒヤッとするシーンがあったものの、有効なパンチの数は上回っていた。

 そして迎えた6Rに右のロングフックが炸裂するとグラナドスは前のめりで
ダウンし、レフェリーが声をかけたものの反応しなかったのでストップがか
かったのだった。

 ちなみに この試合を私は会場で観戦していたのだがフィニッシュの右が
炸裂した時に凄い音が25列目に座っている私の所まで聞こえていたので
‘立てないだろうな’とは思っていた。

 終わってみたら内山の楽勝だったが、あのままグラナドスがペースアップ
して行くと後半苦戦していたかもしれない内容だったので6Rで決着が付いて
よかったのかも知れない。   

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (Unknown)
2010-05-19 21:16:47
あのKOシーンを生で見られたのはなんとも羨ましいですね。
前回のvsサルガドと同じく、内山の距離感の良さ、間合いを詰め、相手の行く先々を潰す動きの巧さには唸らされました。必要以上に離れないし、くっ付き過ぎもしない。要所々で使ったフェイントも実に効果的でした。加えて腰の構えが実に良い。どっしりとした安定感があり、うわついた所が少しも見られない。ゆえにカード・パーリングとスウェーが主体なのに、実に安定感のある防御技術で、見ていて安心感がありました。

グラナドスにしてみれば、ジャブを突いてリズムを計ろうにも、差し負けるわ、左回りで距離を取ろうにも、いつもその先には内山選手が先回りして強い右を振るって来るわで、「どうすりゃ良いんだよ!って感じで5R後半などは破れかぶれで打ち合いに行ってた様に見えました。
内山の右はほとんどがオーバーハンドなんですが、最後にもう一伸びしているみたいで、あの間合いで、あの長身選手に良く当るなあ、と感心させられます。
正直、今回の相手なら勝ってあたり前、問題は勝ち方で、初防衛のプレッシャーから以外に苦戦するかも?と思ってましたが、良いほうに予想が外れてくれて、なんだか安心しました。

ただ、あのレフェリーのカウントの数え方は良くなかったですね。あれなら粛々と「ナイン、テン!」まで数えて、カウントアウトしてしまえば、試合終了直後のグラナドス陣営の抗議を招かずに良かったのに、何であんな風に「カモン!」なんてやったのか、ちょっと理解に苦しみます。
 
 
 
Unknown (吉法師)
2010-05-19 21:17:46
上のコメントは私です。名前を忘れてしまいました。
 
 
 
ホントにラッキーでした (こーじ)
2010-05-19 23:55:58
>吉法師様

 いやはや万馬券が当たった気分でしたよ。
 内山ってこんなにいい選手だったのか?と感心しました。
 最初の頃は首筋にヒットしていたロングフックが最後はしっかり的中させましたからね。

 これならリナレスともいい勝負になるかもしれませんね。
 
 あんなレフェリングは初めて見ましたよ。
 普通あれはカウント9で立ってきた時にするものだと
思ってましたから。

 
 
 
 
お疲れ様でした (ある)
2010-05-20 14:37:26
連日の強行軍
こーじさんのバイタリティと社交力には脱帽です

KOパンチの音は本当に鳴り響きましたね
「バコーン!」というか、全般的に内山のパンチは重い音がしました

会場には嶋田雄大の姿もあり「もしや」と
思っていたら
案の定スポーツ誌に「V2は嶋田と?」「嶋田から挑戦状」の文字が踊っていました

両方好きな選手だから困ります
(あと、やっぱり日本人対決は・・・ねぇ)

内山なら米国でボビー・パッキャオと戦ってもOKな気がします
相手は内山の重いパンチの前に嫌倒れするかも知れません

さいたま新都心駅からの帰路は
いつもならグッタリする遠さなのですが
電車内でこーじさんと会話していた事もあって
大した疲れも感じず、時間もすぐに過ぎ去った印象でした

また御一緒しましょう
 
 
 
こちらこそ (こーじ)
2010-05-20 23:58:21
>ある様
 こちらこそ楽しかったですよ。
 やはり帰りの電車内というのはメインの試合がよければ楽しいし、負けたりするとガックリですからね。
 
 あのできならリナレス戦も楽しみですよね。
 
 今度は後楽園ホールでご一緒しましょうか。
 
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