サッカー・1シーズン制の醍醐味

 今日行われたJリーグの最終節は、勝てば優勝が決まる
浦和が最下位の横浜FCに0-1で敗れ、2位の鹿島が清水に
3-0で勝った結果 鹿島の逆転優勝が決まった。
 鹿島は、実に9連勝での逆転優勝だ。
 反対に浦和は、アジア王者になってから勝てずに連覇を
逃した形となった。

 それにしても面白いシーズンだったが、Jリーグが1シー
ズン制になって今年で3年目。
 一昨年は2位だったG大阪が最終節で勝ち、リードしていた
1位のC大阪がロスタイムで追い付かれて引き分け、G大阪の
逆転優勝が決まった。
 昨年は、最終節に1位の浦和と2位のG大阪の直接対決となり
2点差をつけて勝てばG大阪の逆転優勝という展開だった。
 G大阪が先制したものの、前半終了間際に浦和が追い付いて
結局3-2で浦和が勝って優勝を決めた。

 93年に発足してから、1シーズンを除いて2シーズン制で行わ
れてきたJリーグだが、チーム数が16から18に増えて頃からマス
コミを中心に‘1シーズン制を導入しよう’という声が上がった。
 当初は‘チャンピオンシップがないと独走されたら盛り上がら
ない’と考えた協会は、1シーズン制に慎重だった。
 ところがマスコミだけでなく、各チームのサポーターまでが
‘1シーズン制導入’を熱烈に支持したのだ。
 ここまで1シーズン制への流れが盛り上がると、無視するわけ
にいかないので協会はチャンピオンシップのスポンサーの契約が
切れた一昨年から1シーズン制にしたのだ。

 おかげで前記したような最終節の盛り上がりが凄いし、降格争い
にも力が入るのだ。
 こうしてサッカー界は、常により面白くファンを楽しませようと
しているのに、野球はクライマックスシリーズなどというイベント
を立ち上げてTV中継をしてもらおうと考えていた。
 このシステムでは、レギュラーシーズンを2位どころか3位で通過
したチームにも日本一のチャンスがあるというロクでもないもの。
 サッカーの時同様、‘これはおかしい’とマスコミは騒いだが
ファンの反応は鈍い。
 むしろファンも‘レギュラーシーズンで優勝できなくても’という
心理が働いているとしか思えないのだ。

 常に世界を意識してファンを楽しませようと考えシステムをいじる
サッカーと、世界の流れから逆行しているプロ野球の違いがよく分か
るではないか。
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