8万人収容の陸上競技場は必要ない!

新国立、見直しに理解=バッハIOC会長

 莫大な建設費用や維持費がかかると不評だった2020東京五輪の
メインスタジアムとなる新国立競技場の建設計画が白紙になり、
世間一般で波紋を呼んでいるのだが個人的に思うのが8万人収容の
陸上競技場を作る必要があるのかという事。

 日本国内で行われる陸上競技の観客動員は五輪や世界陸上を除く
と、日本選手権あたりでも2万入ればいいうちで8万人のキャパは
意味がない。

 陸上競技を行わなくてもサッカーやラグビーで使用できるという
見方もあるだろうが02日韓W杯以降、W杯アジア予選など重要な試合
では埼玉ばかりが使われ決勝を行った横浜が使われてないのは専用
スタジアムの埼玉に対しトラックがある横浜の違いというのは明白
だろう。

 サッカーライターの後藤健生氏が‘陸上競技場でのフットボール
開催は20世紀の遺物’と語っているように76モントリオールや96
アトランタ五輪のメインスタジアムは野球場として、00シドニーや
12ロンドン五輪のメインスタジアムは改造してフットボール専用と
なっているようだ。

 反対に陸上とフットボール兼用スタジアムがあるのは88ソウルと
08北京の2箇所で無用の長物と化しているらしい。

 そういえばMLBでも80年代ぐらいまではNFLのスタジアムを共用
していたのだが、今ではオークランドコロシアムぐらいしか見当
たらないように規模が小さくても専用競技場で行うというのが
スポーツ先進国の常識になっている。

 それを考えると高額な建設費や維持費がかかる陸上競技場を作り
サッカーやラグビーにも使おうと考える政府の連中は、スポーツが
分かってないという事を喧伝しているようなもの。

 個人的な意見では五輪後にサッカー&ラグビー専用スタジアムに
切り替えられる陸上競技場を作れば大丈夫だし、実際に20年前に
行われた福岡ユニバーシアードでは福岡ドームをメイン会場とし
陸上競技のみ博多の森で行うという前例があるのにと思うのだ。

 
 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 平成になって... 今日は子供会... »
 
コメント
 
 
 
画竜点睛を欠く (テコンドーを五輪から除外しろ!!)
2015-07-20 23:10:05
いくら8万人収容の陸上競技場を作っても、サブトラックが常設されないのでは日本陸連が定める「第3種公認競技場」の認定しか受けられず、国際大会はもちろんのこと、「第1種公認」が必要な日本選手権すら開催できないよ。

当初の予定だと、新国立はスペースの関係で東京五輪&パラリンピックの開催時のみ仮設のサブトラックを明治神宮外苑の軟式野球場に設置して、終了後は撤去するみたいだが、これでは一体誰の為に巨額の税金を投入してまで稼働率が低いハコモノをわざわざ作るのか意味が全く分からないよ。

肝心の選手を無視したこんな無用の長物を作るくらいなら、新国立は屋根無しで安上がりに作り、五輪終了後は野球場に改修して、天然芝の本拠地をほしがっている巨人にいっそのこと貸し出して稼働率を上げさせた方が遙かにマシだよ。
ちなみに、東京ドームには建設当初より競輪の開催に対応させていて、組み立て式のバンクも地下に設置されているのだから、空いた東京ドームを競輪場(=事実上の後楽園競輪の復活)にして競輪の売上げ増の起爆剤にするべきですよ。
 
 
 
まったくです (こーじ)
2015-07-21 23:14:02
>テコンドーを五輪から除外しろ!!様
 ジャイアンツに使わせるという案おもしろいですね。

 問題はスワローズが何と言うかですが、ジャイアンツの威光には逆らえそうもないですけどね。

 ボツになった案を選んだ連中はホントにスポーツの事を全くわかってない奴らですね。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。