【BOX】山中、最終ラウンドでツニャカオを沈めV3(スポーツ報知) - goo ニュース
昨日と今日バンタム級の世界タイトルマッチが大阪と東京で行われた。
昨日は大阪でWBAタイトルマッチ?が行われ語るに値しない自称王者が8位の
パノルムレックを相手に行い2Rに挑戦者のパンチを浴びて腰砕けになって以来、
打ち合うものの全く見せ場もなく通常なら判定負けの内容ながらおなじみの僅差
の判定勝ちで6度目の防衛に成功。
一方 両国国技館で行われたトリプル世界戦のメインで行われたWBCタイトル
マッチは王者の山中慎介が1位のマルコム・ツニャカオに12RでTKO勝ちして
3度目の防衛に成功した。
2試合ともTV観戦したのだが‘これが同じ世界戦か?’と思うぐらい天と地の
差の内容だった。
WBAタイトルマッチは挑戦者が2度も変わり試合まで1ヶ月を切ってから よう
やく挑戦者が決まり、それも元世界フライ級1位で4年前に内藤大助への挑戦を
噂された選手だから試合前に自称王者は‘KOできなかったらホラ吹きと言って
くれ’とタンカを切ったものの‘倒されなければ勝ち’状態での防衛。
だから会場の大阪府立体育館は画面で見ても空席があるのが分かったし
会場が沸くシーンも ほとんどなく、判定勝ちがコールされても‘よくぞ勝った’と
いう安堵のムードもないという冷え冷えとした状態だ。
片やWBCタイトルマッチは挑戦者のマルコム・ツニャカオが元世界フライ級
王者だけでなく昨年挑戦者決定戦で勝って1位になり、挑戦権を獲得している
強豪だ。
内容も手に汗握るような打ち合いの中3Rに左ストレートで2度のダウンを
奪った王者が そのままKO勝ちかと思われたものの12年ぶりの世界戦に燃える
挑戦者が猛反撃して、右フックで王者のマウスピースを飛ばすなど盛り返す。
途中 王者の左ストレートで右目上をカットした手負いの挑戦者から押し込まれ
ながら迎えた最終回に2発のワンツーの後の左ストレートでダウンを奪って
レフェリーがストップ。
山中の強さが際立ったしツニャカオの粘り強さにも感嘆する‘これぞ世界戦’と
言うべき内容の世界戦で、当然ながら場内も大盛り上がりだった。
どうしても2つのバンタム級タイトルマッチを比べてしまうのだが最強挑戦者と
互いに持てる力を振り絞っての試合と、2度も変更された挑戦者相手にKO勝ちを
豪語しながらKOの匂いも全くなく幸運な判定に救われた試合の差は両方とも
地上波中継されたため普段ボクシングを見ない一般の視聴者に どちらが本物か
分かる内容だったろう。
いくらマスゴミが煽り立ててもボクシングという競技は最後は本物が生き残る
というのが証明されているのではないだろうか。