尾川堅一、ラスベガスでタイトル奪取の快挙

尾川が新王者=米国で36年ぶり王座獲得―IBF・Sフェザー級

 日本時間の今日ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンター
で行われたIBF:Sフェザー級王座決定戦で4位の尾川堅一が5位の
テビン・ファーマーに2-1の判定勝ちし、初挑戦で世界タイトルを
奪取すると共にボクシングのメッカ・ラスベガスで初めてタイトル
を奪取しただけでなく81年の三原正以来のアメリカ本土でのタイト
ル奪取の快挙となったのだった。

 残念ながら試合があっている時に仕事だったので見られずに速報
をチェックするぐらいだったが、正直厳しいかと思っていたので勝
てて本当に良かったと思う。

 23勝17KOの強打を誇る尾川に対し対戦相手のファーマーはディ
フェンステクニックが抜群のタイプで尾川のパンチを外しながら
効かなくても細かいパンチを集めてポイントを掠め取られそうな
雰囲気だったし、事実現地のオッズは1-⒒でファーマー有利とい
うものだから厳しい戦いになると思われた。

 速報などをチェックすると尾川の右がヒットするのに対しファー
マーは手数で勝負するという予想通りの展開だったようで、7Rと
10Rに右をヒットしてグラつかせるものの返しのパンチをヒットで
きずに粘られる。

 クリーンヒットで尾川、手数でファーマーという形で試合は進み
終了ゴングを聞いたわけだが、軽いパンチでも数多く当てる方にポ
イントが流れがちのラスベガスだから厳しいのではと思っていたら
116-112、112-116、115-113の2-1で尾川の手が上がった。

 Sフェザー級といえば10年1月に内山高志がWBAタイトルを奪取し
昨年6月まで6年にわたって11度の防衛に成功する一方、尾川のジム
メイトの三浦隆司も13年にWBCタイトルを奪取しラスベガスで防衛
戦を行うなど2団体のタイトルを日本が保持していた。

 それが三浦が一昨年11月にラスベガスでダウン応酬の死闘の末に
タイトルを失い今年の7月に再挑戦したものの判定負けすると、内
山も昨年4月にKO負けしてタイトルを失うと大晦日のダイレクトリ
ターンマッチでも判定負けし7月に2人とも引退を表明していたわ
けで一時代が終わった感が否めなかった。

 その一方でSフェザー級絶対王者と化したワシル・ロマチェンコ
や三浦のラストファイトの相手となったミゲール・ベルチェルトら
スーパースターが集うクラスになっていたので日本人選手がこのク
ラスで世界を取るのは難しくなっていた中での尾川の戴冠だから素
直に嬉しい。

 ましてやボクシングのメッカ・ラスベガスでの戴冠というのは凄
い事なので、技術的には まだまだ内山らには及ばないが頑張って
レベルアップし少しでも長く防衛して欲しいものだ。

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