プレシャンプー=先シャンは欠かせない

 先日動画サイトにカットをする前に、プレシャンプーをする‘先
シャンのすすめ’という動画がアップされていた。

 確かに我々の用語では‘プレシャンプー’だが、確かに一般の人達
には‘先シャン’の方が響きがいいと思い感心した次第。

 以前の理容室は親の代の頃や最初の修行先の福岡でも来客がある
と最初に霧吹きの水で頭を濡らしたり、シャンプーを泡立てて蒸し
タオルで包んで頭をこする‘クセ直し’という作業を行ってからカット
に入っていた。

 ところが東京に行くと最初にシャンプーをしてからカットに入る
というシステムだったので、凄くカットをしやすかった事もあり修
業を終えて帰ってから最初にプレシャンプーを導入する事に拘った。

 思えばプレシャンプーは凄く合理的なシステムである。

 先述したクセ直しでは濡らしきれない部分があったりクセ直しが
甘かったりすると師匠や先輩方から怒られるハメになっていたのだ
が、先にシャンプーをすれば濡らし足りない事は絶対にないし整髪
料などの汚れも基本的に落とせている。

 更にお客様の希望で急遽パーマやヘアダイになった時もカット終
了後すぐに施術に入れるわけで、いい事づくめなのだが当初祖父や
母親などは面倒くさがっていたのだから不思議な話。

 我が店のシャンプーは以前なら座ったまま洗った後に下を向いた
状態で2度目のシャンプーをしていたのだが、先に下で泡立てる程度
のシャンプーをしておけば髪の汚れをカット前に落としているので
カットした後に行うシャンプーはじっくり時間をかけて行う事がで
きるのし下を向いておく時間も短くていい。

 しかも最近はコロナ禍が問題になっている中でウイルスも洗い流
せるし、我々の手指も常に清潔に保てるなど衛生的にもいい。

 いい事づくめのプレシャンプーだが、たまに‘シャンプーをしなく
ていい’と言われるお客様をカットする時が大変というぐらいである。

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