鬼塚勝也が強敵に完勝して30年

 今から30年前の昨日92年12月11日に有明コロシアムで行われた
WBA:Jバンタム級タイトルマッチで王者の鬼塚勝也が、1位アル
マンド・カストロに大差の判定勝ちし2度目の防衛に成功した。

 挑戦者のカストロは19度の防衛に成功し王者のまま引退したカオ
サイ最後の対戦相手でダウンを奪った強打者だから、かなりの強敵
だし実際1Rに鬼塚が出たところに右アッパーで鬼塚がグラつき打ち
まくられるなど早くもピンチ。

 ところが2R以降ダメージを被ったはずの鬼塚の方が反撃しインサ
イドからアッパーやストレートを打ち込んで行くのに対し、カスト
ロは大振りではあるが1発当たると倒されるのではないかと思える
パワフルなパンチを振り回す。

 そしてタフなだけにボディから顔面に鬼塚が打ち込んでもすかさ
ず反撃して来るので、ポイントで逆転しているのは分かるもののス
リリングな展開で最終ラウンドのゴングを聞き3-0の判定勝ちで完
勝したわけで ようやく世間一般から本当の王者と認められたわけで
ある。

 18戦全勝16KOの戦績で1位となり19度防衛したカオサイ・ギャラ
クシーが引退した後の決定戦で、2位のタノムサク・シスボーベーと
決定戦を戦い判定勝ちしタイトル奪取も試合後に抗議が殺到する微
妙な判定だった。

 続く9月に行われた松村謙一相手の初防衛戦では5RKOで初防衛に
成功するが、松村自体がカオサイや文成吉に敗れており挑戦者とし
ても微妙な戦績だったのでカストロ戦が真価を問われる一戦となっ
ていた。

 この試合でタフなカストロに打ち勝った事から真の王者と認めら
れる事になるのだが、続く林在新やタノムサクとの再戦など微妙な
判定勝ちが続いていた事からこのカストロ戦が鬼塚のベストバウト
だという事になった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ショック!水... ヒーローソン... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。