ハカイダー登場から50年

　今から50年前の73年3月24日OAの人造人間キカイダー37話から
キカイダーの最も魅力的なダークヒーロー・ハカイダーが登場し、
始め最終回の1つ前の42話で退場するまで8話にわたって主役のキ
カイダーを食う活躍をしていたのだ。

　ハカイダーはキカイダーを倒すためにダークによって生み出さ
れているが作ったのはキカイダーを作った光明寺博士で、だから
かキカイダー＝ジロー同様に人間態のサブローに変身できる。

　さらにキカイダーの良心回路に対して正反対の悪魔回路を搭載
しておりキカイダーをも凌駕する能力を持っているだけでなく、
ハカイダーショットという拳銃を所持し自らを作った光明寺博士
の脳を頭部に回路の1つにしているのが特徴。

　基本的にロボットものは生きた細胞を搭載する事によりパワー
アップすると言われているが、光明寺博士の脳が頭部にあるので
強いしキカイダーに対する人質的な意味合いもあってアドバンテ
ージになっていた。

　ただし脳が生きているからこそ一定時間内に血液の交換が必要
で、脳が死んでしまうと戦闘力が激減するという弱点にもなって
おり劇中でもキカイダー相手に優勢に戦いを進めながら血液交換
のため時間切れで撤退という事という事があった。

　一方でその強さゆえダークの人質を取るなどの卑怯な作戦を嫌
い正々堂々とキカイダーを倒す事を望むので、結果的にダークの
作戦の邪魔になっていきボスのプロフェッサー・ギルに疎まれる
事になっていく。

　そして最終回の1つ前のEPでキカイダーが赤地雷ガマの地雷でバ
ラバラになった事で生きがいを失い、ボスのギルを襲撃して首を絞
めるなど暴走。

　結果的にダークの最終アンドロイド・白骨ムササビから不意打ち
され、倒されてしまうという最期を遂げる。

　最大のライバル・キカイダーと決着を付けられないまま倒されて
しまうのだが、前述したように37話から42話まで8話しか登場して
ないにも拘らずインパクトが強く快傑ライオン丸のタイガージョー
と共にダークヒーローの礎を築いたキャラだった。