明暗が分かれている2人のSフェザー級世界王者

三浦防衛戦セミ昇格 1・2万人収容会場で“ボンバーレフト”見せる

 いよいよ日本時間の今週末にWBC:Sフェザー級王者・三浦隆司が
1位のフランシスコ・バルガス相手に5度目の防衛戦をラスベガスで
行うのだが、この試合がミゲール・コット―サウル・アルバレス
戦のセミファイナルに‘昇格’する事になったようだ。

 ラスベガスのマンダレイベイで開催される4階級制覇王者のミゲー
ル・コットと元Sウエルター級王者のサウル・アルバレス戦を
メインとするイベントの前座として三浦の防衛戦が組まれていた
のだが、Sファイナルに予定されていたWBA:Sミドル級王者アンドレ
・ウォードの試合がキャンセルになったための昇格のようだ。

 三浦は過去の世界戦6試合で4KO勝ちしているだけでなく全てで
ダウンを奪うという強打者だし、挑戦者のバルガスも22勝16KOと
いう強打者で北京五輪出場経験もあるのでカード的には本場でも
魅力的という事だろう。

 一方その三浦を3度目の防衛戦でストップ勝ちして10度の防衛に
成功している内山高志は大晦日に7位のオリベル・フローレス相手
という事が今日発表されたのだが、27勝(17KO)1敗2分という
成績ではあるがビッグマッチを望んでいた内山にとっては相変わ
らず今一つの相手という感じだ。

 せめて三浦が対戦したアルバレスのようなハラハラさせられる
相手との試合を組めないというのはつらいものがある。

 直接対決で勝った内山が煮え切らない相手との試合を重ねて
時間を空費させられているのに対し、敗れた三浦がラスベガスで
強豪相手と防衛戦を行うのだから人の運とは分からないものだ。

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