巨人新監督、江川氏が軸=プロ野球
神宮球場で行われたセ・リーグのCSファイナルステージのG4で、
リーグ優勝したスワローズがジャイアンツに3-2で勝ち日本シリー
ズ出場を決めたのだが終了後に原辰徳監督が今シーズン限りでの
退任を発表した。
原辰徳の後任には江川卓が有力視されているようだが、個人的
には川相昌弘の方がジャイアンツにはいいと思う。
最近はコーチで実績を上げて監督に就任するというのがトレン
ドになっているし原辰徳も20年前に引退した後3年間NHKで解説や
キャスターを務め、99年から長嶋茂雄監督の下でヘッドコーチを
3年間務めて02年に満を持して監督に就任しているのだ。
ジャイアンツでは長嶋茂雄が40年前に引退後即監督に就任して
最下位に沈み6年間でリーグ優勝2回・日本一なしという成績だった
事から、王貞治には助監督を3年間させるなど現場の経験なしで
監督はないというのが流れである。
それを考えると今シーズンでも原監督不在時に監督代行として
チームを上手く切り盛りしていたヘッドコーチの川相は03年限り
で引退を表明していたにも拘わらず、原監督が退任し堀内恒夫が
監督に就任すると現役続行を表明してドラゴンズでプレーしたと
いう経歴を持つ気骨者でドラゴンズでもコーチをしているなど
他所の空気も吸っている。
一方の江川卓は現役引退後は日本テレビの解説を続けて理論
的な解説には定評があるものの28年も経つと理論も古くさく
感じるし、どうしても現役時代の経験則から来る話も多いので
堀内恒夫の二の舞になるのではないかと危惧するのだ。
更に長嶋茂雄が契約が98年限りだったのを延長した時に世代
交代を示唆し一部で待望されていた森祇昌氏の監督就任を否定
したのだが、01年限りで退任する時に後任として指名したのが
原だったので04年と05年に堀内でチームがガタガタになった
事も考慮すれば原の後任には原よりも若い人材という事になる。
02年に原が監督に就任した時に吉村禎章を打撃コーチとして
起用し06年に復帰した時にも2軍監督を務めるなど原の後任と
いう雰囲気もあったが、現在は解説者になっているのを見ると
先述した条件に合致するなら川相が最有力になるはずだ。
にも拘わらず江川を後任にするとしたら世代交代という法則
からも外れているし、話題作り&人気取りの人事としか思えない
のではないか。