ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
監督でメカゴジラという題材が ここまで違うとは
先日DVD保存版を作る作業で昭和のメカゴジラ作品を扱ったのだが、何度
見てもメカゴジラという題材を使ってもゴジラ対メカゴジラとメカゴジラの逆襲
の雰囲気が監督によって ここまで違うのかと感心してしまう。
ゴジラ対メカゴジラは脚本が福田純と山浦弘靖で監督は福田純、そして
音楽は佐藤勝なのに対し、メカゴジラの逆襲は脚本が高山由紀子で監督は
本多猪四郎、そして音楽は伊福部昭である。
この2作品ともに出演しているのが平田昭彦・佐原健二・大門正明・睦五郎
らだが、平田昭彦が両作品で博士役でメカゴジラを修復しているのと睦五郎
がメカゴジラを操るブラックホール第3惑星人のボスを演じているのが特徴
だろう。
ゴジラ対メカゴジラを監督した福田純は特撮作品以外では若大将シリーズ
や冒険活劇モノを得意にしていただけに、特に前半はキングシーサーを復活
させるカギになるシーサー像の争奪戦が描かれ福田作品らしさが滲み出て
いる。
軽快な演出を得意にしているだけに音楽も重厚な伊福部昭ではなく、佐藤
勝とのコンビになっていてメカゴジラがゴジラとキングシーサー相手に全ての
武器を総動員して戦うシーンに流れるBGMは血沸き肉踊る。
それに対してメカゴジラの逆襲は天才科学者だった真船一家の悲劇が
中心になっている物語なだけに本多監督の重厚な演出と伊福部昭のBGM
が見事にフィットしている。
考えてみると本多猪四郎と福田純でゴジラの逆襲・ゴジラ対へドラ・84
ゴジラを除く昭和ゴジラを監督しているのだ。
リアリズムに徹した本格派の本多ゴジラと軽快なエンターテイメント作品の
福田ゴジラの対比を楽しめるメカゴジラ2作は今にしてみれば貴重な機会
だと思う。
個人的にFINAL WARSを演出した北村龍平監督はガイガンやキングシー
サーにクモンガ・カマキラス・ミニラ・エビラと主に福田ゴジラに登場した怪獣
を多く復活させていたのを見ると福田ファンだったのではないかと思う。
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