明治ラグビーは復活なるか?

 昨日行われた関東大学ラグビーの対抗戦で明治が早稲田に残り5分で
2点差まで追い上げられたものの、何とか逃げ切り 8年ぶりの早明戦の
勝利を挙げた。

 とはいえ明治は日体、筑波、慶應、帝京に敗れ4敗を喫し大学選手権
への出場権を失っていた。
 試合前に2位が決まっていて‘大学選手権への通過点’という雰囲気
だった早稲田に対し今シーズン最終戦となった明治では伝統の早明戦に
対する意気込みが違ったという事だろうが、どうしてここまでの試合が
できなかったのか理解に苦しむ。

 明治といえば昔は故・北島忠治監督の‘前へ!’という北島イズムが
有名だ。
 とはいえ中尾亘孝氏の著書‘早明ラグビー神話の崩壊’の中で「北島
監督は君臨すれども統治せず。キャプテンに全てを任せ‘前へ’のポリシー
さえ守っておけば何も言わない」と記されている。 

 北島監督亡き後に いろいろな問題が起こり徐々に弱体化していった
形だ。
 北島監督と違い現監督の藤田剛監督らは会社員のため平日しか指導
できないという事らしいが、90年代に低迷したライバルの早稲田が初の
フルタイム監督となった清宮克幸が就任して以来 息を吹き返したのを
みると明治もフルタイムの監督を置かないと運営が難しいのかもしれない。

 昨日の早明戦を見ると‘なんで明治が4敗もしているのか?’と思えて
仕方がない。
 才能がある選手が多いので、まとまめるのは大変だろう。
 それが選手権出場を逃しシーズン最終戦が早明戦となったので初めて
チームが意思統一できたと思われる。

  印象的だったのが7-5と明治がリードをして迎えた30分に明治ゴール前
正面でペナルティを貰った早稲田がゴールを狙わずスクラムを選択した
のをターンオーバーしたシーン。
 以前なら明治が早稲田に対して行っていた戦法をFWが強化された
早稲田が明治相手に行ったのを‘本家をナメるな’とばかりに押し返した
のを見て‘今日は明治が勝つのかな’と感じたものだ。

 ただ昨年の得点の7割を占めていたゴール前のドライビング・モールが
ルール改正で得点しづらくなっていたという事情があるにせよ、早明戦で
勝ったとはいえ大学選手権の出場を逃したのは事実。
‘終わりよければ全てよし’とばかりに、この勝利に酔っているようでは
来年も厳しい。

 埼玉ライオンズが82年から続いた連続Aクラスが昨年で途切れた
ものの、それで憑き物が落ちたように今年日本一に輝いたように明治も
選手権出場が途切れた事で改革が進む可能性がある。

 やはり優勝争いに絡まないと早明戦は盛り上がらない。
 観客が3万人以下という早明戦というのは寂しい限りだから。 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
まさか勝てるとは (さくらい)
2008-12-10 11:02:47
TV観戦しました。大方の予想では大敗かを
何と勝利。早稲田のミスに助けられた部分も
多かったが。それにしても選手権に出れないとは
寂しい限りです。有望な選手が毎年入りながら
ここ数年の低迷は残念。
やはり指導体制も問題か。
来年は何とか対抗戦で優勝争いに絡んで欲しいが。
 
 
 
やはり まとまれば (こーじ)
2008-12-11 00:05:43
>さくらい様
 確かに早稲田のできは21世紀になって最悪でした。
 今年は優勝厳しいのでは?と思います。
 選手権に出られないという事がまとまりを呼んだと
したら、これほど情けない事はないですね。
 才能は全国のトップなだけに、やはりコーチング能力がないというのがハッキリした形でしょうね。
 
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