1月12日から始まったネオ・ウルトラQが3月30日の12話で終了した。
最終EPは日本最古の地層から発見されクローンニングされて蘇り宿主の老化を
妨げ、できるだけ長く共生するという能力を持った三葉虫に似た古代生物ソーマが
登場。
永遠に生きるとは何かというテーマで終始したので未来惑星ザルドスに似た感じ
だった。
正直言ってウルトラQの冠が付くので もう少し怪獣が登場して破壊行為などをする
のかと思っていたら、そういうシーンは皆無で むしろ人間達から倒されるケースの
方が多く‘ウルトラ’というネーミングを外せば全く違うドラマになると思ったのだ。
以前も記したように最近のヒーロー作品は等身大なら仮面ライダー、巨大ヒーロー
ならウルトラの冠を付けないとスポンサーが付かないようで平成ライダーは かつての
イナズマンや超人バロム1の設定を盛り込んだケースが多いし、ウルトラでもスピン
オフとしてジャンボーグAやミラーマンなどを髣髴させるキャラが登場している。
07年に怪奇大作戦の続編ともいうべき怪奇大作戦セカンドファイルが製作され、
怪奇大作戦の21世紀版という雰囲気が醸し出されていた。
一方で今回のネオ・ウルトラQではウルトラQの初期に製作された変身や悪魔っ子に
あけてくれ などの雰囲気があるものの、ボスタング編やガラモン編などの巨大怪獣
モノがないので物足りなさがあるのは禁じえない。
とはいえ変身などの作品を現代風にアレンジするとネオ~になるのかもしれないと
思った。
ちなみにHVデジタルリマスター版のウルトラQでは冒頭 当時の3人が登場して
‘トビラ’という名前のバーに揃って語り合うというシーンがあったのに対し、ネオ~
にもオリジナルの戸川一平のキャラになる白山正平が登場するのがオリジナルと
ネオ~の橋渡しだったのかもしれない。