斬新だった怪獣総進撃の都市防衛システムだが

 先日友人宅で怪獣総進撃を息子達と見たのだが息子達が最も興味
深く見ていたのは東京攻防戦で、東京に出現したラドン・ゴジラ・
マンダ・モスラ相手に住民の避難を完了した後に東京郊外からミサ
イルを怪獣達に向けて連射するシーン。

 それと同時にビルの屋上から多連装ロケット砲が出て来て通過す
る怪獣を攻撃するシーンがあったわけで、他の怪獣映画にはない場
面だった。

 基本的に怪獣が現れると戦車や戦闘機が出撃して怪獣と攻防戦を
演じるというのが定番だったが、ビルの屋上に多連装ロケット砲を
配備していたり郊外からのミサイル攻撃などは斬新だったのだ。

 これは怪獣映画の時代背景が基本的に現代か少し未来だったのに
対し、怪獣総進撃は冒頭で‘20世紀の終わりごろ’というナレーショ
ンが入るように製作された68年から約30年後の98年ぐらいを意識
したものだったのだろう。

 この時代に地球側の科学は月面基地を作りスペースシャトル的な
宇宙艇・ムーンライトSY-3が実用化されているだけでなく、怪獣
達を捕獲して小笠原諸島にある怪獣ランドに集めて管理するなど
21世紀の今現在でも不可能な事を行っている。

 だから怪獣迎撃システムも劇中に登場したようなシーンが出て来
るのだろうし、建物が武装しているというのは新世紀エヴァンゲリ
オンの第3新東京市の先駆けだろう。

 とはいえこういったシステムは結果的に怪獣が破壊した箇所以上
に自らの攻撃で破壊した建物の方が多いと思われるので、決して効
率がいいとは言えないため怪獣総進撃のみに終わってしまったのか
もしれない。

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