明暗が分かれたパッキャオ&ドネアの揃い踏み

パッキャオ 判定で復帰戦飾り王者復帰!バルガスからダウン奪う圧勝

 今日ラスベガスのトーマス&マックセンターで行われた元6階級
制覇王者マニー・パッキャオの復帰世界戦と、WBO:Sバンタム級
王者ノニト・ドネアの防衛戦というフィリピンの2大スーパースタ
ーの競演が行われたがパッキャオがダウンを奪う判定勝ちで王座
返り咲きに成功したもののドネアは0-3の判定負けで2度目の防
衛に失敗し明暗を分ける形になった。

 パッキャオが挑戦したのはWBOウエルター級王者ジェシー・バル
ガスで今年3月に決定戦でロンドン五輪代表のサダム・アリを倒し
てタイトルを奪取している。
 
 試合は2Rにパッキャオの左カウンターがヒットしてダウンを奪
うと流れを掴み、以後も変幻自在の動きでバルガスを翻弄する。

 王者も中間距離でじっくりと構えて右ストレートと左フックで
カウンターを狙うスタイルで対抗し中盤は時折 右ストレートを
ヒットさせるものの単発で、その度にパッキャオの多彩なパンチ
が複数ヒットするという展開で試合が進む。

 パッキャオもダウンは奪ったものの王者のカウンターを浴びな
いように安全圏に身を置いて戦うのでKO勝ちは望めなかったが、
37歳という年齢から来るキャリアはペース運びとポイントをピッ
クアップしていく巧さを見せる大人の戦い方で完勝。

 採点は118-109が2人と、114-113が1人と割れたが基本的に
パッキャオの優位は動かなかった。

 一方のWBO:Sバンタム級王者のノニト・ドネアは1位のジェシー
・マグダレノと対戦。

 試合は前半からドネアがプレッシャーをかけ強打をヒットして
いたのに対し挑戦者はスピードに乗った出入りの激しいスタイル
で対抗し右フックのカウンターを好打するという展開で進むのだ
が、5Rぐらいから挑戦者のパンチが的確にヒットすると共にドネ
アを翻弄し始める。

 特に9Rにはロープに詰めて連打を浴びせて明確に取るなど優勢
に試合を進めたのに対し、ドネアの強打は単発でスピードも以前
ほどは感じられない。

 ただしTV画面のツィッターではドネアの9-3になっているなど
振り分けの難しいラウンドが多かったのも事実で、結果的に判定
となり116-112が2人と118-110が1人の3-0でマグダレノの
手が上がった。

 試合後ドネアは判定に不満を表していたし記者席やESPNの採点
でも引き分けやドネアの勝ちとしていたようだが、スピードが売り
だったドネアのスピードが衰えていたのも事実で仮に再戦して勝っ
ても前途は多難だろうと実感する一戦だった。

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