マッドサイエンティストの運命は・・・

 昨日BSプレミアムでOAされた4K版ウルトラセブン29話は、
宇宙スパイ・プロテ星人編のひとりぼっちの地球人。

 星人は京南大の丹羽教授に化けて頭脳明晰ながら地球を嫌う
学生・一の宮貞文が考案した物質転送装置の完成に協力し、科
学観測衛星と偽ったスパイ衛星を作らせるのだが地球侵略の本
心を明かした途端に一の宮から反対され最後は物質転送装置で
衛星に移動しようとした時に一の宮も一緒に飛び込んだため2人
一緒では再生不可能となってしまう。

 つまりこのEPの本当の主役は天才的な頭脳を持つ学生・一の
宮という形になり、天才ゆえの純粋さで騙されて協力するのだ
が最後は…というウルトラ初のマッドサイエンティストもの。

 もともとマッドサイエンティストというのは天才的な頭脳を
持ちながら周囲から認められず、それを認めるのが優れた科学
を持つ侵略者で言葉巧みに接近して協力させていくものの最後
は責任を取る形で命と引き換えに敵の計画を破綻させるという
のがパターン。

 元祖は57年公開の地球防衛軍に搭乗する平田昭彦演じる白石
亮一博士で、旧石器時代に既に水爆を所持していたミステリア
ンの優れた科学に憧れて半径5㌔の土地と引き換えにミステリ
アンの科学を供与してもらおうとする。

 しかし最終的に強力な地下要塞を建設中で完成すればボタン
1つで東日本を灰にするという侵略者の顔を表したため、人質
を救い出すと内側から要塞を攻撃し破壊するものの運命を共に
する。

 平田昭彦が演じた他のマッドサイエンティストといえばメカ
ゴジラの逆襲に登場した真船博士で、チタノザウルスを発見し
自在にコントロールする事を開発するものの学会から追放され
ブラックホール第3惑星人から利用されてしまう。

 またミラーマンでも小野武彦演じる元SGM隊員・日下が自ら
の時間停止理論を御手洗博士から批判され、インベーダーに協
力して重力マシンを開発し波岡市の時間を止めるのだが最後は
インベーダーから用済みと判断され殺害される。

 つまりマッドサイエンティストというのは不幸な運命を辿る
事が多いわけである。

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