怪獣は人類の手で倒せないから

 正月に見たフランケンシュタイン対バラゴン、サンダ対ガイラ、
ゲゾラ・ガニメ・カメーバ決戦南海の大怪獣という3作品の共通
項は20m台の怪獣と自然現象である。

 20m台の怪獣については先日記したが前記した3作品のラスト
はフランケンシュタインは地割れの陥没に巻き込まれ、残りは火
山噴火で決着が付いている。

 フランケンシュタイン対バラゴンのラストはバラゴンを倒した
フランケンシュタインが突如現れた大ダコから湖に引きずり込ま
れてしまうのだが、劇場版ではバラゴンを倒した後にバラゴンが
地底を移動するのに掘った空洞が陥没し生き埋めになる結末。

 またサンダとガイラは東京湾外で戦っている最中に海底火山が
噴火を始め強烈な熱線で行方不明になるというものだし、ガニメ
とカメーバも戦っている最中に火山の噴火口に沈むという結末。

 火山噴火で倒されたといえばラドンが阿蘇山噴火口に巣がある
という事で、ここを攻撃した時に噴火が誘発され結果的にラドン
を倒すことに成功した。

 アメリカの怪獣映画はキングコングは最終的に高層ビルに登った
後に人類の攻撃で墜落死するわけだし98エメリッヒ版GODZIRA
も戦闘機のミサイルで倒されるなど人類の手によって倒されるのに
対し、日本の怪獣映画は基本的に人類の手で完全に倒したのはバラ
ンと宇宙怪獣ドゴラにゲゾラぐらい。

 こうしてみるとアメリカでは怪獣は単なる巨大生物という位置付
けだが、日本では大自然の脅威的な形になっているので火山噴火や
地割れなどの自然現象で決着を付けるというのは自然の流れかもし
れない。

 だから84ゴジラも最後は三原山を噴火させて火口に落とし込む
という結末にしたのだろうが、92年のゴジラvsモスラでは地底の
マグマを泳ぎきって南太平洋の海底火山から日本まで到着している
ので火山噴火に巻き込ませて倒す結末はやりづらくなったのではな
いか。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 井岡一翔、惜... 闘将、逝く・... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。