水戸黄門とヒーロー

　26日の日記に書いたようにＡ君宅で水戸黄門を久しぶりに
見たのだが、今回のゲストは佐藤裕基だった。
　佐藤裕基といえば仮面ライダーカブトで天道総司の相棒・
加賀美新を演じていた。
　どちらかといえば単純ではあるが正義感に燃える熱い男で
天道から引っ掻き回されるキャラだった。
　そして仮面ライダーガタックに変身してカブトと共闘して
いたのだ。
　水戸黄門では侍に憧れる百姓役で登場している。
　詳しいストーリーはコチラだが　
最近水戸黄門を見てないので今一つ分らないが、久しぶりに
ヒーロー役者が登場した。

　ところでヒーロー系の俳優が水戸黄門に出演するケースは
大体2つのパターンに分かれる。

１悪役
　黒部進（ハヤタ）、中田博久（キャプテンウルトラ）
中山昭二（キリヤマ隊長）、沖田駿一（山中隊員）など

２虐げられ役
　森次晃嗣（モロボシ・ダン）、石田信之（鏡京太郎）など

　１は特にキリヤマ隊長演じる悪代官は月イチのローテで
登場していたのでインパクトが強い。
‘何ぃ、越後屋それは本当か？’というようなセリフを
聞くとニヤリとしていた。
　キャプテンウルトラは悪代官や悪徳商人のお抱えヤクザ
の親分が多く、これは山中隊員もよく演じていた。
助さんや格さんから懲らしめられ‘チクショー、覚えてや
がれ！’という捨てゼリフを残して逃走する。
　そういえばウルトラマンエースで山中隊員は搭乗していた
戦闘機が超獣の攻撃で被弾すると‘クッソ－、覚えてやがれ’
と言いながら脱出していた。
　妙に板についている気がしたのは、‘水戸黄門などでよく
使うセリフだからか’と納得していた。
　もっともキャプテンウルトラは月イチで回る悪代官ローテ
で5週ある時は谷間という形で悪代官をやっていた。
　ひょっとして無名時代の小林稔侍が虐められ役で出ていた
かもしれない。

　一方２は黄門様一行から助けられる役。
　特にダンや鏡京太郎などは殿様に直訴する役や、黄門様に
泣きつく役でよく見ていた。

　水戸黄門ではないが‘てめぇら人間じゃぁねぇ、叩き切った
る’の決めゼリフで有名な「破れ傘刀舟悪人斬り」には刀舟の
弟子役で、おおとりゲンの真夏竜が出演している。

　考えてみれば飯島敏宏監督や実相寺昭雄監督は、ウルトラの
合間に時代劇を撮っていたし、黒澤明監督作品の役者は三船敏
郎や宮口精二らを除き特に1950年代の特撮映画には出演してお
り特撮と時代劇は意外に縁が深いのかもしれない。