ジャイアンツが他球団から選手を集める理由Vol・2

 ジャイアンツの他球団からの選手のかき集めが活発になった
のは93年に長嶋茂雄が復帰してから1年後の94年、40歳の落合
博満がFA移籍してきたのが引き金である。
 松井秀喜を将来の4番に育成する目標を立てた長嶋は、松井の
2年目に3番を打たせ後の4番に‘用心棒’として落合を置いた。
 なぜ生え抜きの原辰徳ではなかったかといえば、アキレス腱
痛に悩まされていた原はフル出場するには厳しく、‘ここ一番
で打てない’というレッテルを貼られていたので名前で勝負で
きる落合をあえて獲得したのだ。
 落合は残した数字こそパッとしなかったが、ここぞという場
面で確実に打点を挙げていたのだ。
 この落合をバックに松井は入団4年目の96年に初めてホームラ
ン王争いを繰り広げたのだった。
 そしてこの年のオフに清原和博がFAで移籍してくる。
 実は落合が‘ジャイアンツは清原を取るべき’と公言していた
のだ、ポジションが被るにも拘わらず。
 落合に言わせると‘清原は自分のマネをしておかしくなったの
で一緒にプレーして矯正していく必要があるし、松井にとっても
ライバルになる’との事。 
 これは長嶋の考えと一致する、落合は松井にとっても師匠的な
存在なのに対し清原は4番を争うライバルとして切磋琢磨できると
思っていたらしい。
 ところが無能なフロントが‘落合と清原はいずれも1塁手だから
2人もいらない’と思い込み落合を切ってしまったのだ。
 落合、清原以外では江藤智ぐらいが長嶋が望んで獲得した選手で
実は他の選手達は成り行きで入団した者がほとんどだ。
 例えば広沢克巳など球団が、FA権を取ると年俸が高騰するという
理由で出てもらいたかったところでトントン拍子に話が進んだし、
石井浩郎は球団とケンカ別れしてトレードされたもの。
 外人選手もチャック・ハウエルやエリック・ヒルマン、ドミンゴ・
マルティネスら前球団で年俸交渉が不調に終ってやむなくジャイア
ンツ入りというケース。なぜなら彼らは今さらMLBには戻れないのだ。
 したがって00年にONシリーズで勝って日本一になった年のFA移籍
組のレギュラーは清原と江藤の2人。
  
 ところ長嶋が去り松井がNYヤンキースにFA移籍してからは小久保
裕紀、ロベルト・ペタジーニ、タフィ・ローズ、李スンヨプ、小笠原
道大らを取りまくっている印象が強い。
 来るもの拒まずというと聞こえはいいが、計画性が全く感じられな
い。4番を打てる選手を片っ端から獲得している感が強い。
 しかも00年のオフに阿部慎之介を逆指名獲得してからクリーンアッ
プを打てる大物野手を取ってないのだ。
 つまり生え抜きの即戦力候補は取らずに他チームからFAなどで連れ
て来ているのだが、これがチームの主体性のなさに通じると思われる。
 長嶋時代に仁志、清水、高橋、二岡と松井以外に4人もの上位入団
選手がいるのが強みだったのに・・・・・。
 それもこれもゴミ売のフロントが無能揃いなのを露呈している証拠
である!
 そして無能フロントは未だにジャイアンツから追放されていない。
 
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 防衛チームの... ウルトラマン... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。