藤浪6失点KO 自己ワースト9安打6四球「リズム悪くした」
昨日8連勝でストップしたジャイアンツだが4月後半から調子を
上げており現在14勝12敗で2位に浮上している。
昨シーズンBクラスの4位に終わり今シーズンも苦戦を予想され
一時は6連敗したジャイアンツが、ここまで盛り返すアシストをし
たのは宿敵・タイガースではないかと個人的に思ったりする。
開幕戦で絶対的エース・菅野智之を福留幸介のHRなどでKOさ
れただけでなくG2も一時4-0とリードを許しながら藤浪晋太郎
の続投に乗じて逆転勝ちすると、翌日も秋山拓巳相手に逆転勝ちし
5連勝と好スタートを切る事ができた。
その後スワローズ&ベイスターズ相手に6連敗しカープに先勝し
たもののG2と3を逆転負けして3カード連続で負け越すなど波に
乗り切れてなかったのが20日からの甲子園での3連戦で3連勝して
から調子を上げ、しかもG1で再び藤浪をKOした事が8連勝の始
まりでなのだからタイガースの‘貢献度’は高い。
実はシーズン最初の対戦でインパクトのある勝ち方で流れを掴み
勝ったチームはその後の対戦で優位に進めるケースは多々ある。
印象的だったのは90年代のジャイアンツ-スワローズ戦で90年
の開幕戦で1-3と2点リードされたジャイアンツが篠塚和典のライ
トポール際に打ち込んだ打球を1塁塁審のミスジャッジで同点2ラ
ンとなり延長でサヨナラ勝ちすると、翌日のG2も連勝した結果9月
8日に優勝を決める大独走の原因の1つになった。
一方95年はG2で2-0とジャイアンツがリードし桑田真澄が完璧
な投球で完封ペースだったのに先頭打者・飯田哲也に投げたカーブが
抜けて頭に当たった危険球退場から流れが変わって5-2と逆転勝ち
してから連勝、97年も開幕戦で斎藤雅樹から小早川毅彦が3打席連
続HRを放つ活躍で絶対エースをKOした結果 両シーズンとも独走
での優勝を果たしたばかりか対戦成績でもジャイアンツを圧倒して
いる。
ジャイアンツ-タイガース戦では77年の最初の対戦で2-3とリ
ードされたジャイアンツが9回2アウトから代走で出た松本匡史が
盗塁に成功した直後に同点タイムリーが出て追い付き延長で逆転勝
ちすると、そのシリーズを3連勝して勢いに乗り独走優勝の原因と
なった。
逆に85年は最初の対戦でジャイアンツが2-0でリードして迎え
た4回に2アウト1塁から佐野仙好が打ち上げたショートフライを
河埜和正が落球して同点に追い付いた直後に打線がつながり一挙7
点を挙げ逆転勝ちすると、翌17日には伝説のバース・掛布・岡田の
バックスクリーン3連発で流れを掴みシリーズ3連勝すると一気に
優勝へ突き進んでいる。
こうしてみると仮にジャイアンツがリーグ優勝するなど結果を
残したならば、開幕2試合目で藤浪を不必要に引っ張って逆転負け
しジャイアンツに勢いを付けさせた金本采配という事になるだろう。