六本木初体験から20年

　今から20年前の今日、88年12月12日は蒲田の支店の店長だった義
さんの結婚式があった。
　つまり今日は義さんの20回目の結婚記念日になるわけだ。

　当時 我々スタッフは2次会に招待されたのだった。
　これは翌年の6月に1週間だけ一緒に働いた元店長の時にも行われた
やり方で、赤坂プリンスなどでの披露宴では祝儀だけでも大変だから
2次会からの参加という措置が取られていた。

　その会場が六本木のディスコのVIPルーム。
　恥ずかしながら私はディスコ初体験で、六本木など行った事はないし
VIPルームなど考えも付かなかった。
　しかもフォーマルなスーツは持っていても、こういう場所で着用する
ジャケットは持ってなかったのだ。

　そこで休日には渋谷などのディスコに行っている後輩の神無月クンから
ジャケットを一着借りて行く事にした。
　到着するとスタッフ連中は思い思いに踊っていたので、私もシャドー
ボクシングをベースにして踊り合間に酒と料理をいただくという展開。
　シャドーボクシングダンスが妙に受けた事だけは事実だが、他の事は
残念ながら覚えてない。

　楽しい宴は3時間ほどで終わり、三々五々分かれて地下鉄の六本木
駅の階段を下りていると偶然にも福岡時代に師匠が行き付けだった
麻雀屋の娘と遭遇。
　そういえば‘今年から慶○に進学した’と聞いていたけど、まさかこんな
タイミングで会うとは思わなかった。
　ただ、お互い急いでいたので2,3分話しただけで分かれている。

　あれから20年経つがディスコのVIPルームで踊ったのは、最初で最後
だった。

　今となっては楽しい思い出だ。